2018年9月1日土曜日

2018 INDYCARレポート R16 グランプリ・オブ・ポートランド Day1 :2007年以来となるポートランド 公式日程スタート

ウイッケンズ、インディアナポリスの病院に転院
ポートランド戦の6号車をムニョスがドライブ

 まずはグッド・ニュースから。8月19日にポコノでの大アクシデントで負傷したロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がペンシルヴェニア州アレンタウンの病院からインディアナ州インディアナポリスのインディアナ大学ヘルス・メソジスト病院へと移動した。今日、金曜日にチームが発表。彼はインディアナポリスで更なる下肢の手術を受ける予定という。

 ゲートウェイでの第15戦を欠場したシュミット・ピーターソン・モータースポーツの6号車だが、ポートランドから復帰。コクピットに収まるのはカルロス・ムニョス(コロンビア出身26歳/キャリア1勝)で、最終戦ソノマも出場予定。2戦で20万ドルとも噂されていた資金を持ち込んだのだろうか?





今シーズン最多の25台がエントリー 

 6号車が復帰した上に、今回はスポット参戦もあり、エントリーは25台もある。インディ500以外でこれだけの台数が集まるのは久しぶり。去年の最多は23台で(インディー500以外)、今シーズンは第13戦ミッド・オハイオが24台(同上)が最多だったが、それを上回った。
 先週のゲートウェイに出ておらず、今回出場している6号車以外は以下のとおり。
 最初はフンコス・レーシング。インディ500以降のオーバルレースを欠場してい来ているが、ロードコースは全戦出場を続けている。ただし、今回はレネ・ビンダーでもカイル・カイザーでもなく、アルフォンソ・セリスJr.(メキシコ出身21歳)をロード・アメリカに続いて起用。彼は2019年シーズンにフンコスからインディーカー・シリーズにフル・シーズン・エントリーを行なう計画だ。ついでに書くと、フンコスは2カーへの拡大も検討中。そこに大物ドライバーを招聘するとの噂がある。それだけの予算を確保できたら、という条件はつくが……。フンコスは最終戦にはカイザーを起用する予定。

 デイル・コイン・レーシングが3台目をエントリー。サンティーノ・フェルッチ(アメリカ出身/20歳)。カー・ナンバーは「39」。紫にペイントされたマシンのメイン・スポンサーは金属加工メーカーのクライ・デル。フェルッチはソノマにも出場する計画だ。

 メイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツが今年5戦目の出場。今回もドライヴァーはジャック・ハーヴィー。彼もまたソノマに出場する予定。




プラクティス前日にインディーカー主催のオープン・テスト
各エントリーがタイヤ4セット使用し、約100ラップを走行

 次の話題。公式プラクティスは今日の午前10時45分に始まったが、ポイント・リーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は45分間のセッションの最後の5分間は走ることを許されないことになった。昨日のオープン・テストの午後のセッション終了時にチェッカード・フラッグを2回受けたことに対するペナルティだ。4度もタイトルを獲得しているヴェテランでもこういうミスをしてしまうのか!
と少々驚くが、トニー・カナーンも最近同じミスをやらかしてた記憶あり。どちらも要反省。

 そのオープン・テストは、2007年以来となるインディーカー・レース開催ということで行われた。各エントリーが4セットのタイヤを供給され、およそ100周をこなした。
  最速ラップはセッション終了間際にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が記録した58秒3593。2番手はゲイトウェイで勝ってランキング3番手に浮上したばかりのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の58秒3928。3番手はポイントスタンディングをひとつ下げて4番手になったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の58秒4637。ポイント2番手のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は58秒7401のベストで9番手。



佐藤琢磨、コースレイアウトに手応え


 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、午前中は35周を走って9番手。午後は57ラップをこなして13番手。ベストは午後の58秒9552でトップと0.5959秒差。
「なかなかいいコースですね。ストレートはあるけれど、1ラップは短く、あっという間に回って来ちゃう。コーナーだらけという印象ですね。とてもチャレンジングなコースですよ。ハイスピードのコーナーあり、スピードを乗せたまま飛び込んで行くコーナーも多い。コース全体がフラットだけど。これがもし起伏がついてたら、更に面白いだろうなと思う。でも、フラットでもなかなか面白い。クラシックなコースですよ、狭くてランオフは土だし。オーバーテイクは難しい。回り込む最終コーナーでどれだけ前の車にくっついたまま回れるか。バックストレートエンドは高速コーナーだし、並び切ってイン側にいないとパスはできない。2台が並んで回れるコーナーじゃない。このコースは簡単なところがない。1〜2コーナーはミスを冒し易い。路面がアスファルトからコンクリートに変わるので。1コーナーに入るところまではいいんだけれど、2コーナーに行くところでアンダーステアが出て、その後すぐにオーバーステアになる。簡単にタイムロスしてします難しいコーナーです。その先もターン3~6はクルマのバランスが良くないと全然ふんでいけない。車速を保てない。ターン7はブレーキングがバンピーで態勢を崩し易い。その先がストレートだけに大事なコーナー……と1周ずっと集中心てなくちゃいけない。簡単なところがない。自分たちのクルマの仕上がり具合は、あんまり良くない。13番手だったし、タイムで見ても。僕らの中では良くなって来たかなって印象だったけど、残念ながら、まだスピードが足りない。最後にフレッシュ・タイヤを僕らも投入していたけれど、少し差をつけられている」とい琢磨は話していた。

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