2011年7月9日土曜日

2011 INDYCARレポート 第9戦ホンダ インディ トロント Day1 プラクティス1、2:プラクティス1回目の最速はダリオ・フランキッティ、プラクティス2回目、そして今日の最速はウィル・パワー

初日、2回目のプラクティスでウィル・パワーがこの日のトップタイムをマーク。
Photo:INDYCAR(Jim Haines)
第9戦ホンダ インディ  トロント
2011 IZOD INDYCAR SERIES R9 Honda Indy Toronto
ストリート・オブ・トロント
カナダ オンタリオ州トロント
コースタイプ:ストリート
全長:1.75マイル(=約2.816km)×85周

天候:快晴
気温:26~27℃
路面温度:48~49℃

一日で路面コンディションが大きく変化し午後にグリップ向上
 今日は金曜日。トロントのストリートコースでは2回のプラクティスが行われた。 
天候は朝から夕方までずっと快晴。気温、路面温度ともに午前中より午後の方が明らかに高かった。インディライツ、NASCAR、ツーリングカー、フェラーリ・チャレンジと今回はサポート・レースも多いため、今日1日だけで路面のコンディションは大きく変化し、グリップが高まった様子だった。
 プラクティス1回目にはダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)が1分01秒5676のベストでトップだった。そして、プラクティス2回目は暑さの中でのものとなったが、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分00秒6681のベストで最速だった。
「トロントのコースは本当に難しい。バンピーで、路面が次々と変わり、ハードブレーキングゾーンが幾つかある。すべてがうまく行かないと良いラップタイムにならないんだ。ミスは許されない。体力的にもかなり要求度の高い、チャレンジングなコースだよ」とパワーは話していた。
 今日のタイムを総合すると、出場している26人のドライバーたち全員がプラクティスセッション2回目に自己ベストをマークしており、トップはパワー、2番手がスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、3番手がフランキッティという結果となった。明日行われる予選は、第1セグメントが2グループに分かれて行われるのだが、今日のプラクティス総合タイムで奇数順位だった者たちと、偶数順位だった者たちに分けられる。今日最速だったパワーは、彼らのグループ(=奇数順位)が最初に走るのか、後に走るのかを選ぶ権利が与えられる。雨の予報でも出されない限り、パワーは後で走る2グループ目を選ぶこととなるだろう。

午前の走行では8位につけた琢磨だったが……
 今日の4番手にはルーキーのジェイムス・ヒンチクリフ(ニューマン・ハース・レーシング)が来た。トロントを地元とするカナダ人ルーキーはこのレースにかなり入れ込んでいるようだ。スポンサーも母国カナダの企業なのだ。
 5番手はトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)で、昨年度ポール・ウィナーのジャスティン・ウィルソン(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)が6番手、ランキング4位と好調を維持し続けているオリオール・セルビア(ニューマン・ハース・レーシング)が7番手で、ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)とエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が8,9番手だった。そして、ダニカ・パトリックがアンドレッティ・オートスポートのトップとなる10番手につける奮闘ぶりを見せた。
 佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は、プラクティス1回目にはチーム内でトップとなる8番手に1分01秒8でつけたが、プラクティス2回目にはチーム内で最下位となる18番手だった。ベストが1分01秒6753と、午前中からのラップタイムの伸びが小さかったのは、琢磨が担当した新しいセッティングが目指していたハンドリング向上に繋がらなかったからだった。
 上記以外の注目ドライバーたちは、ロングビーチで優勝しているマイク・コンウェイ(アンドレッティ・オートスポート)が16番手と今ひとつの出足で、昨年のトロントで3位に入賞しているライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)も12番手とスタート・ダッシュに失敗した。トロント2勝のスター・ドライバー、ポール・トレイシー(ドラゴン・レーシング)は17番手で走行初日を終え、シーズン序盤のロードコース連戦で目立った走りを見せていたシモーナ・デ・シルベストロ(HVMレーシング)も、26台中の24番手と今回は思うようにマシンを操ることができていない。明日はプラクティスが午前9時から1時間に渡って行われ、予選は午後12時50分開始とスケジュールされている。

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