2025年7月26日土曜日

2025 INDYCAR レポート R14 ジャバ・ハウス・グランプリ・オヴ・モントレー Day1 プラクティス1:全車セッションはアレックス・パロウがトップ・タイム! グループ・セッションはパト・オーワードとコルトン・ハータが最速!!

 

プラクティス1から積極的に走行したパロウ Photo:Penske Entertainment

去年から路面グリップが大きくダウン! 原因は路面の劣化か?

 去年のラグナ・セカでのプラクティス1最速は、スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)による01分07秒6325だった。今日行われた今年最初のプラクティスでは、1分09秒2069がベストだった。グループ・セッションが設けられてレッド・タイヤで思い切り走れる時間が与えられ、去年はまだ導入されていなかったハイブリッド・パワーも使えるというのに、去年より2秒も遅い。なぜか? それは路面の劣化でグリップ・レヴェルが落ちているかららしい。ハイブリッド・システム搭載でマシンが重くなったから……ではなく。ラグナ・セカのあるカリフォルニア州モンテレイは、サン・フランシスコの南西60マイルほどの太平洋岸の街。雪が降るほど寒くなるエリアではない。舗装に使われたアスファルトのクォリティでも悪かったんだろうか…………舗装し直してから1年経った去年の時点で、ドライヴァーたちはすでにグリップが大きくダウンしているのを感じていたようだ(PPは1分06秒6416)。

ジャック・アマノのインディーカー・レポート_メールマガジン:ラグナ・セカのプラクティス前、ドライバーたちに一問一答

「マシンが重いので常に限界ギリギリに保っておく必要がある
そこが自分たちの優位につながっているのかも知れない」
アレックス・パロウ

――ハイブリッド搭載で重くなったマシンで一番速い秘密は?
アレックス・パロウ:NASCAR参戦に向けて、重いマシンのドライヴィングを研究、準備しているんだ(笑)。自分としては、重くなったマシンでライヴァルたちより上手くドライヴィングができているとか、自分のスタイルが合っているのか、というのはわからない。まず、今年の僕らはライヴァル勢より仕上がりの良いマシンを手にできているケースが多く、そうしたマシンに対して自分のドライヴィングを合わせることが上手く行っている。そのため、楽にレースを戦うことができている。去年までのマシンと、ハイブリッド搭載マシンとの間に大きな差があるとは思わない。でも、僕はハイブリッドのマシンが好き。それがなぜなのか、明確な理由はわからない。重いマシンはタイヤに対する負担が大きくなっているので、110パーセントのプッシュは不可能で、常にマシンを限界ギリギリに保っておく必要がある。その点が自分たちの優位に繋がっているのかもしれない。

2025年7月25日金曜日

2025 INDYCAR レポート R14 ジャバ・ハウス・グランプリ・オヴ・モントレー プレビュー:パロウの優位を崩すドライヴァーは?

 

Photo:Penske Entertainment 

予選を完全にスウィープした昨年のパロウ 

昨年の予選はパロウが3ステージ全てを制する完全制覇!そしてホンダ勢が予選2列目までをスウィープ
 昨年は6月の開催だったカリフォルニア州モンテレイにあるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカでのレース。ポール・シッターはアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)だった。Q1(グループ2)、Q2、Q3で最速ラップを記録しての予選・完全制覇が成し遂げられた。
 予選のコンディションは、気温が23℃、路面は57℃とあまり夏らしくないもので、予選の最速ラップ=1分07秒1465は、Q3において、ユーズド・レッドで記録された。今年もどうやら、そんなに暑い週末とはならない予報が出されている。

 予選2位はカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル/ホンダ)。予選3位はフェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング/ホンダ)。予選4位はコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)……とホンダ勢が予選トップ4を独占した。この4人は今年の予選でも速いだろう。

2025年7月20日日曜日

2025 INDYCAR レポート R13 オンタリオ・ディーラーズ・ホンダ・インディ・トロント Day 2 プラクティス2:ハータ、2位以下に0.1秒つける驚速ラップをマーク

 2025 INDYCAR レポート R13 オンタリオ・ディーラーズ・ホンダ・インディ・トロント Day 2 プラクティス2:ハータ、2位以下に0.1秒つける驚速ラップをマーク

<昨夜のうちにバンプを削り路面改修、一気にタイム向上!>
 昨日のプラクティス1では気温が22〜24℃。路面温度は48℃だった。土曜日午前中のプラクティス2では、気温は22~23℃。路面は36〜39℃だった。そこまでの違いはなかった2セッションだが、今朝は多くのチームが明確なタイム短縮に成功していた。各チームともマシン・セッティングを調整し、向上させている上に、昨晩のうちにインディーカーのオフィシャルがバンピーになり過ぎている部分を削って走り易くしたことが効果を発揮したようだ。