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パワー、フレッシュ・レッドを生かし、序盤でイニチアチブを握る
ポール・ポジション・ウィナーのクリスチャン・ルンドガールド(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)が規定外のエンジン交換でペナルティを受けて7番グリッドからのスタートとなったせいで、予選4位ながら3番グリッドからスタートしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)は、上位陣が早目に1回目のピット・ストップを行う作戦に出たことで、まんまとトップの座を手に入れると、そこから全力疾走を続けてレースのイニシアティヴを握り、終盤のルンドガールドとアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)のチャージを振り切ってゴールまで走り切った。
オーストラリア出身、44歳はヴェテランは残り3戦という終盤になって、ようやく今シーズン初優勝を手に入れた。
2025年8月11日月曜日
2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Race Day 決勝:ウィル・パワーがポートランド2連勝! オーワードにトラブル発生、パロウが3年連続タイトル獲得
2025年8月10日日曜日
2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド:チャンピオンシップ・シナリオパロウのマジック・ナンバーは631点!
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パロウがオーワードよりも前でフィニッシュすればタイトル確定!
タイトル・コンテンダー
アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)=590点保有 8勝 5ポール・ポジション
パト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)=469点保有 2勝 1PP
・パロウがポートランドでオーワードよりも上位でゴールした場合、パロウの2025年シリーズ・タイトル獲得が決定する。スペイン出身の28歳にとって3年連続、キャリア4回目のインディーカー・チャンピオンシップとなる。パロウはポートランドでのレース終了後に108点か、それ以上のリードを築いていればチャンピオンとなれる。
2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Day2 ウォーム・アップ:ウォーム・アップ=ファイナル・プラクティスではアレックス・パロウがトップ・タイム!
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気温は上昇、しかし路面温度は予選時とあまり変わらないコンディションで走行開始
25分間と短いセッションだが、予選後の夕方4時過ぎからファイナル・プラクティスが開催された。気温は31℃まで上昇。路面温度も47℃まで上がっていた。気温は今週最高、路面温度は意外に上がらず、今日の予選時とほぼ同じだった。
大半のエントラントがレッド・タイヤの耐久性チェックに多くの時間を割き、トップ・チームの中にはセッション終盤にブラックも少しだけ確認……というプログラムを採用しているところもあった。
パロウ、ユーズド・レッドでいきなり好タイム!レースカーの仕上がりは上々
そんな中で最速ラップをマークしたのは、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)だった。明日のレースに5番手グリッドから出走するポイント・リーダーは、レース・カー用セッティングがかなりの仕上がりとなっているようで、ユーズドのレッド・タイヤで走り出して5周目にセッション・トップとなる59秒1766を記録した。彼の全22周のうちの7周目だった。これはレース・ペースとしては速い部類に入るラップ・タイムと見られる。タイヤの仕様が変わっているので単純比較はできないが、昨年のレース中のリーダーは、1分00〜01秒台でラップを重ねていたからだ。今日のパロウが燃料をどれだけ積んでいたかも不明なので、このハイ・ペースを明日のレースでも実現可能なのかはわからないが……。
明日は気温が今日より高くなるとの予報。ただし、スタートは正午過ぎと早目であるため、路面温度はそんなに大きくは上がらないかもしれない。今日行われたファイナル・プラクティスと結構似たコンディションになる可能性も考えられる。サマー・タイムを採用しているアメリカでは、この時期の日中の気温のピークは午後の遅目の時間帯に来るからだ。
2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Day2 予選:ポートランドの予選最速はクリスチャン・ルンドガールド!パト・オーワードが予選2位
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ルンドガールド、2023年トロント以来キャリア3回目のPP
今年からアロウ・マクラーレン/シヴォレーで走っているクリスチャン・ルンドガールドが、マクラーレンでの初ポール・ポジションを第15戦ポートランドで獲得した。今シーズン6回目のQ3進出を果たしたデンマーク人ドライヴァーは、プラクティス2より気温が5℃ほど高い24〜26℃、路面は12℃も高い42〜43℃というコンディションの下、6人によるPP争いで58秒3939のベスト・ラップをマークした。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ時代にPPを2回獲得し、1勝も記録しているルンドガールドだが、マクラーレンに移ってからのベスト・リザルトは、2回の2位(バーバー・モータースポーツ・パークとウェザー・テック・レースウェイ・ラグナ・セカ)で、優勝は未だない。
「マシンは昨日ほど速くはなかった」
ルンドガールドは、「昨日の僕は両タイヤでトップ・タイムをマークしていたので、予選日に向けて楽観的になることができていた。パトはプラクティス2から予選に向けてゲインがあったということだが、僕の方は逆で、今日になったらマシンは昨日ほど速くなくなっていた。しかし、今シーズンずっと一緒に働いて来ているエンジニアのおかげで、予選でのマシンは良いものになった。マクラーレンの予選1−2は嬉しい。ペナルティがあるので、フロント・ロウから並んでスタートすることはできないけれどね」と語った。
2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Day2 プラクティス2:コルトン・ハータがプラクティス2でトップ・タイム
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全車ブラックで走行、ハータがトップで2番手にはパロウ!
昨日のプラクティス1ではエンジン関連のマイナー・トラブルもあってトップ10入りできていなかったコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)だが、先週プライヴェイト・テストを行った成果が、今日のプラクティス2で現れた。気温が19〜21℃で、路面も28〜31℃という涼しいコンディション下で精力的に25周を走り込んだハータは、その16周目にセッション・ベストとなる58秒4238を叩き出した。今シーズンは未勝利のハータ。ランキングも本人としてはおおいに不本意な7番手だ。もう今年は3戦しか残されておらず、ロードコースは今回が最後とあって、今週末には是非ともシーズン1勝目を挙げたいと意気込んでいる。
このセッションでは全員がブラック・タイヤで走行。2番手にはポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)が来た。実績十分の得意コースで、パロウはキャリア4回目のタイトルへ着々と歩みを進めている感じだ。彼は19周をこなし、その最後のラップでセッション中の自己ベストを更新する58秒4531を記録した。ハータとの差は0.0293秒という小ささだった。
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