2012年8月26日日曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント68:R13 ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ Day2 予選 「今日までのところは圧倒的にスピードが足らなかったです」

R13 ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ
カリフォルニア州ソノマ
ソノマ・レースウェイ3.837㎞×85周

Day2 予選第1セグメント敗退
1分19秒.2821 4周走行 第1セグメント敗退


ミッド・オハイオに続いて思わぬ苦戦を強いられているソノマ
予選でもマシンを向上させた琢磨陣営だったが、結果は24位


 予選は午後2時半にスタート。空は快晴だったが、風があり、気温は摂氏20度と低いコンディションだった。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は第一セグメントの第2グループで走行。第2セグメントへと進む6番手に入ることを目指した。朝のプラクティス2から予選に向け、さらなるセッティング変更を施し、ソフトコンパウンドでグリップの高いレッドタイヤを装着することで大きな飛躍を期待したが、予選結果は24位という厳しいものとなった。
 新シャシーが導入された今シーズン、琢磨とチームはロードコースで予想もしなかった苦悩を味わっている。そして、彼らのパフォーマンスはシーズンが進むに連れ後退をして来てしまった。
 しかし、明日のレースでも琢磨陣営はマシンの向上を狙ったトライを続け、作戦も駆使して上位フィニッシュを目指す。


「決勝ははブラックタイヤでスタートすることになります」

Jack Amano(以下――):15分間の予選第一セグメント、残り9分ぐらいでlコースインして、4周の走行でしたね?
佐藤琢磨:はい、3ラップでしたね、計測ラップは。クルマは朝のプラクティスからまた変えて出て行って、少し良くなっていました。ジリジリとだけれど上位を追いかけてはいますね。だけど、今日までのところは圧倒的にスピードが足りませんでした。バランスも著しく良くはなっていないですし、厳しいですね。
――少しのゲインが予選でも感じられたんですね?
佐藤琢磨:そうですね。全部が相対的なものですけど、他のクルマとのラップタイムを比べて、少し縮まっているかな、と見えていました。
――レッドタイヤに対する評価が今日の予選では大きなポイントとなっていたと思いますが?
佐藤琢磨:そう。レッドでのマシンのバランスを見たかったというのはあります。ただ、レッドを決勝に向けて温存したいっていう考え方もあります。
――ブラックとレッド、レースでは両方を使わねばならないルールですが、どんな印象で、どのようなストラテジーを考えていますか?
佐藤琢磨:今年のレースは周回数が増えていて、3ストップになります。僕らはおそらくブラックをスタートで使うことになると思うんですけど、その後は、どのようにピットストップのシークェンスを変えて行くかっていうところがチームによって少しずつ違って来るだろうし、イエローが入ればまたそれによっても変わるだろうから、その間にどれだけコース上で追い抜いて、どれだけストラテジーで前に行けるのかがやってみないとわからないところですね。
――ブラックでしタートして、その後はレッドを3連続で投入ってパターンですか。
佐藤琢磨:一番多分僕らがスタートするポジションとしては、それが最もオーソドックスなやり方じゃないですかね? スタートで幾つかポジションをゲインできれば、そこから後は他のクルマの戦略次第で、自分たちのピット・タイミングをチームが決めて行くことになると思います。
――明日に向けてのマシン作りですが、ここまで様々なことをトライして来た結果として、どうして行くんでしょうか?
佐藤琢磨:これから考えます。毎セッション大きく変えて来た。今度こそ良くなるだろうって方向性を変えて来て、少しずつ良くなって来た。予選でトップに最も近づいた。だから、ここまでの良いところを取ってマシンをセットアップしないと。予選でも良くなかった部分はあったので。方向性が定まってファインチューニングをして行くというより、結構大きくセットアップをシフトさせてマシンの具合を見て来たから、あんまり大きくはもう変えることができないし、大きなゲインを期待することも残念ながらできませんね。今僕らが持っているパズルのピースをどううまく組み合わせるかっていうことだと思います。
――ストリートでは非常に速いのに、常設サーキットで苦しんでいる。
佐藤琢磨:全滅ですよね、ミッド・オハイオ、バーバー、ソノマ……全部好きなコースなのに。初年度はソノマ以外全部トップ6入ったところ。だから余計納得行かない。でも、しょうがない。ストリートコースとロードコースではタイヤのサイドウォールの固さも明らかに違うし、コンパウンドも違う。だから、タイヤの作り方のフィロソフィー自体が違うワケですよ。それにクルマが著しく合ってない。それはもうわかってるんです。でも、それに対応してどうマシンを変えたらいいのかがわかってない。
――タイヤへの対応が一番大きな原因であると。
佐藤琢磨:そうですよ。ロードコースのタイヤにした瞬間に僕らはダメなの。逆に言えば、ストリートはうまくタイヤを使えていて、トップコンテンダーと変わらない走りができている。例えばインディー500とかのスーパースピードウェイはそこそこ良いけれど、テキサスとかアイオワとか、要するにダウンフォースを着けて行くタイプのオーバルではまったくダメ。そこらへんにももしかしたら関係性があるかもしれない。それはもう今後に向けてのチームにとっての大きな課題ですね。当面の自分たちとしては、今回が最後のロードコースなので、持っているものでベストを尽くします。

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