2012年8月27日月曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント69 ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ ウォーム・アップ 「細かいミスファイアが止まらない。エンジン以外ではだいぶよくなったと思います」

 30分間と短いウォーム・アップだが、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は19ラップと多くの周回を走った。2回のプラクティスと予選で得られたデータを基に作り上げた決勝用マシン・セッティングは、フィーリングの向上がなされていたのだ。しかし、新たな問題も表面化した。

「フォンタナのテストからエンジンの具合が悪いです」

Jack Amano(以下――):HPDのエンジニアたちが走行後に集まっていましたが、何かトラブルがあったんですか?
佐藤琢磨:はい。
――実は、今週ずっとそういう状況に置かれていたとか?
佐藤琢磨:そうなんです。補機類を色々変えて原因を探ってるんですけど、細かいミスファイアが止まらないんです。
――それが今週はスピードの出ない理由のひとつになってるんですね?
佐藤琢磨:ちょっとそれも関係してますね。それと、燃費が恐ろしく悪い。
――その症状はこの週末からのものですか?
佐藤琢磨:はい。このエンジンになってから。
――ミド‐オハイオでは出ていなかったもの。
佐藤琢磨:そうです。テストからですね、フォンタナでの。
――ミド‐オハイオと今回でエンジンのスペックは新しくなってますか?
佐藤琢磨:いや、まったく一緒です。
――では、今回デリバリーを受けた個体の持つ問題なんですね? 決勝スタートまでにエンジンを換えますか?
佐藤琢磨:それはない。今換えたらボルティモアでも10グリッドのペナルティになっちゃうから。
――このレースは我慢、てことですか?
佐藤琢磨:いや、今日のレースに向けてトラブルを直してもらわないと困る。
――原因解明、そして問題解消はマストってことですね。
佐藤琢磨:はい。

「P2Pのディレイは意味が分からない」
――エンジン以外ですが、ウォームアップでのマシンの状況はどうでしたか?
佐藤琢磨:大分良くなったと思いますよ。初めてじゃないかな、今週末で。最終的にレッド履いた人が上行っちゃったけど、ある意味で良かった。フィーリングとしては大分クルマは良くなってたし、純粋なスピードとしての上がりしろは少ないけれども、フィーリングとしては良くなってた。
――今日の琢磨選手のレースを見る場合、ターン7とターン11、どちらのオーバーテイクポイントがより可能性がありますか?
佐藤琢磨:どうだろうな? どっちもあんまり自信ないけど、五分五分じゃないですか? 結構、どちらもその前のコーナーが難しいんで。向こう側だとターン6という長い高速コーナーで前のクルマについて行くのがすごく難しいし、最終コーナーの場合はターン9(シケイン)の新しい出口がヘンな形状で、そこに乗るとトラクションかかんないから、前にくっついてって抜くってのは、タイヤが違わない限り厳しいかもしれないですね。
――今回から3.5秒遅れで作動するプッシュ・トゥ・パス(P2P)は?
佐藤琢磨:もう最悪。だって、結局ボタンを押して、ブレーキしてコーナー入ってってアクセルを踏むまでが3秒から4秒なんですよ。だから、ブレーキする前に押すと、コーナー立ち上がって行ってアクセル踏んだら、もういないから、P2Pが。
――スロットル戻すとP2Pは解除になっちゃうんでしょう?
佐藤琢磨:それは、アクティベートされる前は関係ない。問題は、5秒の時はコーナー入る前にラッチさせて、アクティベートさせてコーナーを出て来れたんだけど、ディレイが短くなって、結局コーナー立ち上がってから押したんじゃ間に合わないし、意味ないです。
――やっぱりタイム・ラグ=ディレイはない方がいいんですね?
佐藤琢磨:ディレイは意味わかんないですよ。

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