2012年8月28日火曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント70 R13 ゴープロ・インディー・グランプリ・オブ・ソノマ 決勝「今日のスタートの時点からエンジンがもうおかしくて、ヘアピン回った時に全然出力が出て来なくて、その後一気に壊れてしまった。2周持たなかった。すごく残念ですね」

ほぼ最後尾の26番グリッドからスタートした決勝は、
わずか2周目にしてエンジン・トラブル発生、無念のリタイア


インディーカー・シリーズに来てオーバル・レーシングの大きな魅力を知った佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だが、日本とヨーロッパでレースをして来たドライバーとして、ロードコースを走ること、ツィスティなサーキットでバトルすることの楽しさは未だに彼の中で非常に大きなものとなっている。
ところが今年の琢磨は、本来得意とするロードコースサーキットで実力を発揮できていない。それは、過去2年続けて好パフォーマンスを見せて来たミッドオハイオでの苦戦に象徴されていた。
今度こそ! と乗り込んだソノマでは、マシンセッティングが定まらない上にエンジントラブルが重なり、フラストレーションの溜まる戦いを余儀なくされた。


「7基目になるのでボルティモアでは10グリッド降格です。納得できない……」

Jack Amano(以下――):2周目にしてエンジントラブルでストップということでしたが、突然壊れてしまった感じだったんでしょうか?

佐藤琢磨:そうですね。もう完全に壊れちゃったんです。今日の朝も話したけども、週末を通してミスファイアが止まらなくて、それは前回のテストから続いてるんですけど、でも、色々なパーツなど、ホンダとしても原因究明をしていたので、僕の口からはトラブルが出ていたことは言ってなかったんだけれども、トラブルを抱えている状況だったんです。ただ、ミド‐オハイオの後に交換したエンジンだったから、テストを走っただけで今回、ソノマでの1戦を走ったわけですけど、今日のスタートの時点からもうおかしくて、ヘアピン回った時に全然出力が出て来なくて、その後一気に壊れてしまった。2周持たなかった。すごく残念ですね。

――今日のウォームアップまでは何とかオッケーで、レースで壊れちゃったとのが残念ですね。しかし、レース中に壊れたとはいえ、また新しいエンジンを投入すると、7基目になるから ボルティモアでも10グリッドペナルティってことになるんですよね?

佐藤琢磨:そう。すごくそこが納得行かない。僕も最初は、レース中に壊れたからペナルティはないと思ってたんだけど、結局7基目のエンジンになるってことのペナルティを受けるんですよね。おかしいですよね。

――二重のペナルティになっちゃってますもんね。

佐藤琢磨:今日、決勝前に壊れたとしても、結局ボルディモアでの10プレースペナルティは変わらないワケですよ。7基目になるから。

――だったら換えちゃってた方が良かった、結果論では。

佐藤琢磨:そう。結果論では。

――そこがルール作りの難しいところというか……。

佐藤琢磨:はい。

「ストリート用タイヤでは今季、調子が良いので、ボルティモアは駆けますよ!」

――しかし、まったく戦えないうちに終わるレースとなってしまいましたね。次戦ボルティモアに賭ける意気込みもより強まったことと思います。

佐藤琢磨:もう最後のストリート、その後に残すのはフォンタナのオーバルなので、ここソノマはすごく楽しみにしていて、結果がこんな風になってしまって本当に残念なんですけども、ただ、まったく特性の異なるストリートに次はなります。そして、ストリート用のタイヤでの自分たちは今シーズン、ここまで調子が良いところの方が多いので、ボルティモアは駆けますよ。思い切り頑張ります。ちょっと予選はね、どんなに頑張っても後方からのスタートになりますけど、でも追い上げられるレースを是非見せたいし、チームも本当に最後の2戦に賭ける意気込みは強いので、また頑張ります。

――上位でクォリファイすれば中団からはスタートできます。

佐藤琢磨:そうですよね。そういう意味ではチャンスはまだまだあると思うので。ソノマよりはずっとああるわけだから、頑張ります。

――去年とはコースレイアウトが変わるんですよね?

佐藤琢磨:安全性は向上してますよね、きっと。最終コーナー前のクィックシケインがなくなってるので。で、あとはストレートのシケインがなくなって、ストレートになってる分、どうなんだろう? 追い抜きは増える可能性もある。ちょっと、走ってみないと何とも言えないけども。

――では、ボルティモア、期待しています。

佐藤琢磨:はい、頑張ります!

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