2018年9月10日月曜日

2018 INDYCARレポート :IMSAプロトタイプのポール・ポジションはジョーダン・テイラー/WTRキャディラックDPi

コニカミノルタキャディラック DPi-V.Rの10号車がポール・ポジション。ジョーダン・テイラーはキャリア10回目のPPだ Photo:LAT Images クリックして拡大
プロトタイプクラスの予選はわずか15分!?

 ラグナ・セカの土曜日は午前中にフリー・プラクティス3、午後に予選が行われ、プロトタイプ・クラスはジョーダン・テイラー駆るキャディラックDPi.V.R/ウェイン・テイラー・レーシング=WTRがポール・ポジションを獲得した。予選はプロトタイプ・クラスだけ15分間の走行という短か過ぎる戦い(もう少し長くしてもいいのでは?)。J・テイラーはコニカ・ミノルタ・ソルーションズ/キャディラックで今週のダントツでの最速となる1分16秒181というラップ・タイムをマークした。

予選2、3位はアキュラDPi

 走行初日に最速だったデイン・キャメロン(アキュラARX-05/ペンスキー・アキュラ)は、若いテイラー(チームメイトのリッキー・テイラーの実弟)に0.395秒差で予選2位。3位にはエリオ・カストロネヴェスがアキュラの7号車で続いた=1分16秒662。
 予選4位はピポ・デナリのニッサンDPi(エクストリーム・スピード・モータースポーツ)=1分16秒766、予選5位はコリン・ブラウンのオレカLMP2=1分16秒774で、予選6位はジョナサン・ボマリトのマツダDPi(ヨースト・マツダ)=1分16秒793だった。スコット・シャープの乗ったニッサンのもう1台は予選12位、マツダの2台目=77号車はオリヴァー・ジャーヴィスに委ねられ予選8位だった。

コルベット、フォードGTを破りGTLMのPP獲得

初日トップタイムだったフォードGTの66号車をパスするコルベット。こちらはヤン・マグヌッセン組の3号車 Photo:LAT Images クリックして拡大
 GTLMでは昨日速かったフォードGTがPPを逃した。予選トップの栄誉に浴したのはオリヴィエ・ギャヴィンのシボレー・コルヴェットC7.R=1分22秒700。予選3位が彼のチームメイトのヤン・マグヌッセン。上位3台は0.106秒の僅差の中に収まっていた。多数のマニュファクチャラーが参戦するGTLMもプロトタイプと変わらぬ熱いバトルとなっている。
 チップ・ガナッシ/フォード陣営はダーク・ミューラーが0.087秒差で2位隣、ライアン・ブリスコーは4位。予選でフォードは宿敵コルヴェットに敗れた。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングがオペレートするBMWチームはクラス4、7番手。ポルシェ・ワークスの911 RSRはクラス5、6番手に甘んじた。BMW M8は今年からのエントリーでまだマシンの熟成が進んでいないが、ポルシェは明日、レースで強いところを見せるだろう。

激戦のGTDはキャサリン・レッグのアキュラがPP
 

GTDクラスのポールポジションを獲得したアキュラNSX Photo:LAT Images クリックして拡大
 GTDではアキュラNSXがPPを獲得した。ドライビングはキャサリン・レッグが担当。ランボルギーニ・ウラカンに0.139秒の差を突き付けての堂々たる予選最速となった。予選3位はメルセデス-AMG。4、5番手にポルシェ911がつけており、トップ3といえども明日のレースでは一切の油断は許されない。
 上位の2カテゴリー以上のマニュファクチャラー参戦で盛り上がっているGTD、レクサスRCFはクラス6位と8位で、BMW M6は1台のみのエントリーでクラス7位。これは大奮闘。NSXのもう1台はクラス10位で、フェラーリ488は予選9、11、13位とかなりの苦戦中。アウディもクラス12位と今回は状況は芳しくない。
 決勝は明日の午後2時過ぎにスタート。3クラス混走だから、プロトタイプはトラフィックを掻い潜りながらのバトルを繰り広げ、GT軍団はプロトタイプ勢の邪魔は可能な限り避けつつ、激しくポジションを競い合う。どのカテゴリーも多数のマニュファクチャラー参戦でとても盛り上がっている。IMSAのシリーズは今、レギュレーションが非常に良いものとされていることで、とてもエキサイティングなレースをファンは楽しむことができている。
以上

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