2019年6月22日土曜日

2019 INDYCARレポート :第10戦 REVグループ・グランプリ・アット・ロード・アメリカ Day1 プラクティス2:プラクティス2最速はアレクサンダー・ロッシ

午後のプラクティスでは、ロッシがトップタイムをマークし、アンドレッティ勢が好調をキープ Photo*INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
終了15分前からレッド・タイヤでのタイム更新合戦に
ワイルドなドライビングでロッシが逆転トップタイム


 午後もロード・アメリカはほぼ快晴。コンディションはほぼ変わらなかった。気温は摂氏21度で同じ。路面温度はプラクティス1終了時より2℃だけ上がった。
 しかし、プラクティス2で誰もがブラック・タイヤで走っている間、プラクティス1でのベスト=ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)による1分43秒7556を上回る者は出なかった。ベストはルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)による1分44秒台だった。
 45分間のセッション終盤、走行時間の残りが15分を切ってから、レッド・タイヤで走り出す者が現れた。ハータからトップを奪ったのは、同じくルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。タイムは1分44秒1772。これをウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分43秒6230で上回った。
 最終的には、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が1分43秒1206でトップ。タイヤを芝生に落とすシーンが少なくとも2回は見られたワイルドなドライビングによるトップ・タイムだった。

「ここは我々のチームが得意とするコース
今年はチーム全員のマシンがよい方向を向いている」

「あれは決して好いラップじゃなかった。ターン6とターン13でタイムを大きくロスしていた。それがなければ、もっとラップ・タイムは縮められていたはずだ。ロード・アメリカは我々のチームが得意とするコース。しかし、速さを結果に繋げることができずに来ている。今年はその状況を覆したい。チーム全員のマシンが良い方向に向いている。あとは変化する路面に的確な対応を続けるだけだ」とロッシは話した。
 パワーは2番手となり、3番手には1分43秒4758を出したジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が来た。
 プラクティス1には目立ったなかったハータだが、プラクティス2でスピード・アップし、レッドでも1分43秒7415を出す奮闘ぶりで4番手に収まった。ローセンクヴィストもレッドでのベストを1分43秒7464まで引き上げ、ルーキー2人目のトップ5入りを果たした。

レイホールは6番手、佐藤琢磨は振るわず18番手に後退

 6番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)=1分43秒9772。7番手はハンター-レイ=1分44秒0136。8、9、10番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、パト・オーワード(カーリン)=ルーキー3人目のトップ10、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・ウィズ・マルコ・アンド・カーブ・アガジェニアン)。
 トップ10を外したのは、プラクティス1で2番手だった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。10周の走行で、レッドでのベストが1分44秒6141止まりだったために18番手。午前中に3番手だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)も1分44秒1659と振るわず、11番手。インディー500ウィナーのシモン・パジェノーも1分44秒4942で15番手だった。

「午前とはフィーリングが変わっていた」と語る佐藤琢磨
「セッティングに間違いがあった、とかではないと思う」


 思わぬ苦戦に突如転じた琢磨は、「コンディションはほとんど変わっていないのに、フィーリングが変わっていた。グリップ感がなかった。午前と午後で確かに少しはコンディションが違う。でも、こんな差でマシンに違いが出るとは……と困っている。セッティングに間違いがあった、とかではないと思う。ハンター-レイは午後もそれなりに安定していたのに、自分たちは速さを維持できなかった。グレアムが多少良いタイムを出しているが、それだってトップじゃなかった。よくデータをチェックしないとならない」と首を傾げていた。温度にほとんど変化はなかったが、路面のコンディションには明確な変化があり、それへの対応でレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは苦しみ、アンドレッティ・オートスポートやチーム・ペンスキーはそれがスムーズに行っているということのようだ。

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