2022年4月4日月曜日

2022 INDYCAR ニュース 4月3日:3日間に及んだ次世代エンジンのテストが無事終了

3日間の全日程ホンダのテストを行ったディクソン Photo:Honda Performance Development, Inc. クリックして拡大

 ホンダは3日間の全日程ディクソンがドライブ
シヴォレーは初日ニューガーデン、2日目以降はパワーが担当


 3月28日から30日までインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで2023年から2024年へとデビューが1シーズン先送りされたNTTインディーカー・シリーズの新エンジン=2.4リッターV6ツインターボのテストが行われた。5月にレースが行われるコースであるため、参加者が有利になりにくいようにインディーカーが使って来ているものとは異なる“F1レイアウト”でテストは実施された。(既報:初日のレポート)
 ホンダとシヴォレーの2メーカーが参加し、気温の低いコンディション下で周回を重ねた。シヴォレーはチーム・ペンスキー、ホンダはチップ・ガナッシ・レーシングがテストを担当。ホンダはスコット・ディクソンで、シヴォレーはジョセフ・ニューガーデンが月曜日、ウィル・パワーが火曜日と水曜日と2人がドライヴァーを務めた。

排気量拡大によってエンジン単体で800馬力
さらにエネルギー回生システム搭載で最大900馬力に

 2024年からのインディーカー・シリーズでは上記のターボ・エンジンにエネルギー回生システム(ERS)を組み合わせたハイブリッドとなる。現行の2.2リッターから0.2リッターだけだが排気量の拡大されたエンジンは800馬力ほどを発生させ、そこにERSが組み合わされることで最大出力は900馬力に達する見込みだ。しかし、今回はERSを搭載してのテストではなかった。ドイツのマーレーが単独供給するコンポーネントは、世界的なサプライ・チェーンの問題によって完成が遅れているのだ。
 エンジンのみのテストではあったが、シヴォレーはこの3日間で600マイル以上を走行。ホンダの走行距離も500マイルを越えたようだ。



 

 「大きな節目となるテストだった」と語るシヴォレー陣営
パワーも「このエンジンのパワーには感銘!」

 シヴォレーのインディーカー・プログラム・マネージャーであるロブ・バックナーは、「とても生産的な3日間で、インディーカー用の新しい2.4リッター・エンジンのテストは大成功だった。ダイノでのテストを重ねたエンジンを実車に搭載し、インディアナポリスのロードコースで初めての周回を行った。大きな節目となるテストだった」とコメントした。
 ニューガーデンは、「チーム・シェヴィーのエンジニアリング部門と2024年用エンジン・パッケージをテストするという素晴らしい体験ができた。パワーも耐久性もあり、多くの周回数を重ねることができた。これはシヴォレーの開発チームが見事に協力したことによって実現された。これだけ早い時期に実走テストを行えたことにより、近い将来にレースを戦うときに必要とされる耐久性、パワー、高燃費という目標に到達ができると思う」と語った。 

  

そしてパワーは、「今日、新型2.4リッター・エンジンの2024年シーズンからの使用に向けて大きな一歩が踏み出された。シヴォレーがこのエンジンにどれだけの力を注ぎ込んできたか、乗ってすぐに理解することができた。このエンジンがどんどん良くなって行くのは間違いない。私だけで150ラップは走った。そして、このエンジンのパワーに感銘を受けた。パワー増がなされることにエキサイトしている。今後も開発に携わっていくことを楽しみにしている」と情熱的だった。”エンジンをハイ・パワー化してマシン・コントロールを難しくすることがインディーカーのレースをよりエキサイティングなものにする”との持論を訴え続けてきたのがパワーだからだ。

HPDソルダース社長もホンダニューエンジンに大きな手応え
「3日間を通じてエンジンは順調に回り続け
予定していたテストをすべてこなすことができた」


 アメリカン・ホンダのレーシング・アームであるホンダ・パフォーマンス・デヴロップメント(HPD)で社長兼テクニカル・ディレクターを務めるデイヴィッド・ソルターズも、「ホンダのインディーカー用エンジンの設計、シミュレーション、製造、組み立て、ダイノでのテストを行ってきたカリフォルニアのHPDのスタッフたちに大きな拍手を送りたい。チップ・ガナッシ・レーシングとスコット・ディクソンのおかげもあり3日間を通じてエンジンは順調に回り続け、予定していたテスト項目のすべてをこなすことができた」とテストを高く評価していた。

ホンダのテスト動画は既報記事でご覧ください。

以上


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