2011年3月27日日曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント6 第1戦セント・ピーターズバーグ Day2 予選 「1セグメントに対して、使うタイヤを決定しなくてはならず、タイヤ交換も出来ない新レギュレーションは、いろいろトライしながらマシンを作っていくチームにとっては難しいですね」

Day2  3月26日
予選 ラウンド1 1分03秒0722  グループ1 5位  7周走行
ラウンド2 1分02秒9312  11位  6周走行

第1セグメント、第2セグメントともにレッドタイヤ投入

 佐藤琢磨は、開幕戦セント・ピーターズバーグの予選で、第1セグメントのグループ1で5位に入り、第2セグメントへと進出を果たした。しかし、この予選第1セッションで初めて使用したレッドタイヤに対してマシンが詰め切れておらず、第2セグメントで敗退した。

――第1セグメントを戦うタイヤは、レッドを選びました。レッドはこの予選セッションで初めて試したわけですが、フィーリングはどんなものでしたか?


佐藤琢磨:去年とスペックが変わっているので、ブラックもレッドも僕らはシッカリとした準備ができた状態で走れた感じがなかった。ここまでのところ自分たちは、マシンのバランスに苦しんでいます。大分、方向性は良い方向に向かったとはいえ、結構苦労をしています。

――第1セグメントで全員がレッドを選んだのには驚きました。その選択しか考えられない状況だったんですか?


佐藤琢磨:まぁそうですね。みんなレッドのパフォーマンスがどんな感じかはわからない状態で予選を迎えました。誰もクリアなアドバンテージは持ってなかったはずなんです。ただ、レッドにすることでブラックのラップタイムを上回る可能性があるので、全員がレッドで行くことにしたんだと思います。

――第2セグメントもレッドで行きました。他のチームも同じでした。最終セッションに進んだ場合には、ブラックを選ぶという作戦だったんですか?


佐藤琢磨:いや、レッドの中古って可能性もあったと思いますよ。

――中古がどれぐらいの性能を発揮できるのか? 第2セグメントまでを走っての感触はどうだったんでしょう?


佐藤琢磨:中古のレッドでどれぐらいのパフォーマンスが得られるかは、タイヤの最初のトリートメントというか、走り出しでの扱い方、周回数、ダメージによると思います。ブラックのニューが速いのか、周回数の少ないレッドの中古が速いのかは、今、ファイナルステージを戦っている彼らが証明しているところですね。

――第1、第2セグメントを効率的に、少ない周回数でクリアするのが理想的な戦い方ってことですね?


佐藤琢磨:もちろんそれは理想なんですけど、今日の予選までを見ている限り、チーム・ペンスキーやチップ・ガナッシ・レーシングに関しては、少ない周回数でもマシンが決まっている。そういう状態だと実際にサーキットに来てからマシンセッティングをテストする必要がないのでね、シッカリとピンポイントでクルマを作って来れるんだけど、今回僕らは新ルールの採用によって、最初に中古で走ってからニュータイヤを投入するっていう戦い方ができなくなっていたので、手探りの状態のまま予選を戦わねばならなかった。そこが非常に厳しかったですね。
Photo:INDYCAR(Dana Garrett)

――新ルールでの予選は難しかったですか?

佐藤琢磨:ひとつのセッションに対して、使うタイヤを決定しなくてはならない。そして、同じセグメントの中ではタイヤを交換することもできない。それが新ルールです。その結果、予選は難しくなっていました。試しながら走って、その後にニュータイヤを装着してアタック……という戦い方ができなかったので。データが豊富にあるとか、クルマができあがっているチームにとっては良いルールかもないですが、まだ色々とトライをしたいチームにしては非常に厳しいルールですね。

――明日はどんなレースを戦いたいですか?


佐藤琢磨:まず、朝のウォームアップでレースをコンシスタントに走れるクルマを作りたい。それが重要です。去年は最初のスティントでレースが終わってしまったので、今年はシッカリと最後まで走りたいと考えています。

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