2011年3月28日月曜日

2011 INDYCARシリーズ解説 「26台ルール、いきなり消滅へ!」

フル参戦優遇策から生まれた台数制限だったが……

 いやぁ、相変わらずですねぇ、IRL……じゃなかったINDYCAR。
 「インディ500以外の参戦台数は最大26台と定める」……新しいCEOのランディ・バーナードが発表したのはいつだったか? そのルールがもうなくなった。「開幕戦に25台エントリー。あと2台増えたら予選落ちが出る」って書いたばっかりだっていうのに。
 セント・ピーターズバーグに集まったのは25台。この全員がシーズンにフル出場を果たす予定だから、マックスの26台まで残り1台という状況になった。そして、ルールはサッサと撤廃された。
 出場台数は多い方がいい。NASCARはどのレースでも43台が走ることになっている。それ以上のエントリーを常に集めているということだ。インディカーをそこまで多く集めるのは大変だ。現状ではハッキリいって無理だろう。

 しかし、制限をかける必要はまるでないと思う。レースシリーズを主催するINDYCARとすれば、安定した出場台数を確保したいため、大金を投下してフル参戦をしてくれるレギュラーたちを大切にしたい。出場する側としても、ある程度の保護策は欲しいところだ。そうした事情から、各レースでドカーンと順位に応じて賞金を支払うシステムじゃなく、フル参戦チームに分配金を出すルールに変わった。レギュラー保護策はすでに行われているわけだ。

朝令暮改ながらも、INDYCARにとってはプラスの方向へ

 シリーズの繁栄は、安定の先にある。シリーズを成功させるためには、出場チームをキッチリ確保しなくてはならない。確保し続けないとならない。そのために必要だと考えたんだろう、台数制限が。しかし、やり過ぎは禁物。スポット参戦をしたいと考えた人々にはチャンスを与えないとダメだ。スポット参戦でレギュラーを上回る成績を出すのは大変なんだから、それを承知で挑戦してくる人たちには門戸を常にワイドオープンにしとかないと。サーキットによってはピットの数が少ないなど、多くのマシンを走らせにくい環境のところもある。そういうコースでは出場台数を制限するのも仕方がない。それ以外のコースでは、1台でも多くのマシンが走る方が賑やかで、レースはおもしろいものとなるはずだ。

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