2013年9月2日月曜日

2013 INDYCARレポート 第16戦ボルティモア Race Day ウォーム・アップ:レッドタイヤに余裕のあるセバスチャン・ブルデイがトップタイムをマーク

グランプリ・オフ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイSRT
9月1日 Race Day ウォームアップ
天候:快晴
気温:27~29℃


予選走行なしが功を奏したブルデイ

 いよいよ決勝日。30分間のウォーム・アップは通常より遅めの午前10時15分にスタートした。
 走行開始時の気温は27℃。しかし体感温度は30℃を優に越えていた。湿度が高いからだ。予報では今日の最高気温は34℃に達するというから、ウォームアップ・セッションのコンディションは気温、路面温度ともにレース時より幾分低いものだった。レース距離は75周=およそ150マイル。ピットストップは2回でオーケーだ。


 珍しいことにレッドフラッグなしで30分のセッションは終了した。最後の最後でトップタイムを記録したのは最後尾スタートの予定のセバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)。予選での走行がなかったに近い彼はレッドタイヤが余っているような状況。それを使って路面もかなりできあがっていたセッション終了間際に1分18秒4535をマークした。
 2番手タイムはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の1分18秒7543。彼もまたレッドを最後に投入してのベスト記録だった。予選でファイナルまで進んだ彼はレッドタイヤのストックにブルデイのような余裕はないが、それでもレッドの評価を行うこととした。
 3番手につける1分18秒8522を出したのはジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)。彼はブラックタイヤでのベスト記録で、今季ベストの5番グリッドからスタートする彼の調子はかなり良さそうだ。


佐藤琢磨。ブラックタイヤで8番手のタイムと仕上がりは順調

 ニューガーデンと同じくブラックタイヤで1分18秒台に入るラップをマークしたのは今シーズン大きく成長しているジェイムズ・ジェイクス(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。予選は第1セグメントでの敗退と悔しい思いをしたが、1分18秒9459を出せるだけのものにマシンは仕上がっている。13番グリッドからどこまでポジションアップができるか、注目したい。
 5番手タイムを出したスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)もレッドをウォームアップでトライしていた。走行時間終了直前にレッドに履き替え、1分19秒0229のベストを出した。ポイント2位から逆転タイトルを狙う彼は、今回はポールポジションからのスタート。真横からスタートするライバルと同様にレッドの性能評価もバッチリ行って決勝に臨む。
 6番手はトゥリスタン・ボーティエ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。彼はブラックのみでウォーム・アップを走り切った。ニューガーデン、ジェイクスに続いてブラックでの3番手だった。
 7番手はジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)で、8番手は佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。この二人もブラックでのベスト記録。
 トップ2ポジションはシボレー勢だったが、彼らはレッド使用。ブラックに使用タイヤを限定するとシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)までのトップ6がホンダ・エンジン・ユーザーだった。
 琢磨は1分19秒台のラップを連続して記録し、19周をこなしてウォーム・アップを終えた。ブラック・タイヤのみでの走行で、総合8番手、ブラックでの5番手につけた。仕上がりはかなり高いレベルにあると見ていいだろう。


ハンター-レイ、カストロネベスはウォームアップももう一つ

 ポイント3位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)はブラックでのベストが12番手と今ひとつ目立たず、ポイント・リーダーのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)もレッドでの走行を行いながらタイムは12番手のものを出すにとどまった。
 ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は、5周を走ったところでマシン後方から白煙が……。早々にピットでコクピットを離れた。エンジン・トラブルでエンジンを交換する事態となるなら彼のスターティンググリッドは15番手から最後尾まで下げなくてはならない。
以上

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