2014年3月10日月曜日

2014 INDYCAR ニュース 3月8日:ブライアン・ハータ・オートスポートはイギリス人ルーキー、ジャック・ホークスワースを起用

昨年のインディー・ライツ3勝、ランキング4位の23歳
 ドライバー決定に時間のかかっていたブライアン・ハータ・オートスポートだが、3月5日、2014年シーズンを戦うドライバーが、昨年インディーライツで3勝利し、ランキング4位につけたジャック・ホークスワースに決まったことを発表した。BHAは今年もホンダ・エンジンを使用し、1台体制でインディーカー・シリーズにエントリーする。
 イギリス出身、23歳のホークスワースがシートを獲得したのは、いささか驚きだった。昨年スポット参戦ながら目覚ましい走りを見せたイタリア人ドライバー、ルカ・フィリッピ以上の評価を得るのは難しいと見えていたからだ。しかし、彼は他チームのテストも有効に活用、インディーカー・デビューをフルシーズン・エントリーという最高の形で果たせることになった。



「セブリングのテストに深い感銘を受けた」とハータ

 ホークスワースは昨年9月にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでインディーカーを初テストし、年末にはデイル・コイン・レーシングで二度目のテストを行った。ここでの好パフォーマンスは2月に入ってからのBHAでのテストに繋がり、彼のフィードバックの良さや安定した速さ、更には下位フォーミュラでの好成績も高く評価され、インディーカーのシートを手に入れた。
 「我々はジャックのセブリングでのテストに深い感銘を受けた。彼は参戦したカテゴリーすべてで成功を収めて来ているし、インディーカーでも同じように力を発揮できると信じている。彼はインディーカーの競争が激しいことも充分に理解している。我々も彼とともに戦う新シーズンが楽しみだ」とチーム・オーナーのハータは語った。


完璧なステップアップを果たしたキャリアに注目
 13歳でレーシング・カートに乗り始め、すぐさま高い能力を発揮したホークスワースは、2010年に母国イギリスでフォーミュラ・ルノーのウィンター・シリーズに参戦。2011年にはマツダ・ロード・トゥ・インディーでステップ・アップする道を選んでアメリカへと渡った。2012年のプロ・マツダ・チャンピオンシップで歴代最多となる勝利、ポールポジション、ファステスト・ラップを記録。2013年にはインディー・ライツにチャレンジし、ストリート3レースで優勝してランキング4位につけ、翌2014年には最高峰カテゴリーであるインディーカーへ……と見事なまでに完璧なステップアップを短期間で達成した。
 「インディーカーで走るのは長年の夢。BHAで走れることをとても嬉しく思う。開幕が待ち遠しい。セブリングでのテストは大成功で、確かな土台を作ることができた。98号車のために多くの才能溢れるスタッフが働いている。そんなチームに加われることは幸運だと感じている。これから始まるエキサイティングな1年が楽しみだ。私に大きな期待を懸けてくれることとなったふたりのオーナー、ブライアンとスティーブ・ニューウェイに深く感謝する」とホークスワースは語った。
 これで2014年のフル参戦ルーキーは、ミハイル・アリシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)に続いて、3人目である。

以上

0 件のコメント:

コメントを投稿