2015年4月12日日曜日

2015 INDYCARレポート R2グランプリ・オブ・インディアナ Day1 プラクティス2:走行前に暴風雨がNOLAを襲う! 遅延し短縮もされたセッションでウィル・パワーが最速ラップをマーク

雨雲は切れたが水が溜まってしまったNOLAのピットレーン Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)
乾燥作業で走行時間が削られ、ラバーも落ちてセッションベストは1秒落ちに

 午後4時15分のプラクティス・セッション2開始を目前にして、NOLAモータースポーツ・パーク上空に灰色の雲が広がり、強い雨が落ちて来た。風も一気に強まり、サーキットには「避難勧告」が出された。「グランド・スタンドから離れ、屋根のあるところ(場内の建物やバス)に避難してください」というものだ。
 雨は長くは続かないという予報で、実際に雨雲は短時間で移動してくれた。コースを乾かす作業がすぐさま始められ、午後5時27分過ぎ、プラクティス2開始のグリーン・フラッグは振られた。1時間20分が予定されていたプラクティス2だが、雨での遅延により60分間に短縮された。その上、実際に走り出してみると一部のセクションの乾き具合が不十分で、スピードが全然上がって行かなかった。そこでインディーカーはセッションに赤旗を出し、乾燥作業を再び行った。結局、走行が再開された時には残り時間がもう10分強しかなかった。それでも路面コンディションが向上していたのは明らかで、18台がコース・イン。彼らが周回を重ねると、ラップ・タイムは着々と縮んで行った。

 最終的に1分20秒1704を出したウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がセッション・トップとなり、2番手にはホンダ・ドライバーのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が1分20秒2724でつけた。その差0.1020秒。
 セッショッン直前の雨でタイヤ・ラバーは流されたが、気温や路面温度はグリップが高まってもよいだけ低くなっていた。そのようなコンディション下、プラクティス1でトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)が記録した最速ラップ=1分18秒8753と比べて約1秒3秒落ちのラップがセッション・ベストとなっていた。

 3番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。4番手にはルーキーのステファノ・コレッティ(KVレーシング・テクノロジー)が来た(プラクティス1では17番手に沈んでいたのに!)。

 5番手はシモーナ・デ・シルヴェストロ(アンドレッティ・オートスポート)。6番手にファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)を挟んで、7番手はカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)とアンドレッティ勢がトップ10に3人食い込んだ。マルコ・アンドレッティは12番手。

佐藤琢磨は9番手に浮上!ホウクスワースも11番手

 8番手は前述の通りにキンボールで、9番手に佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が来た。ベスト・ラップは最後の最後で出した1分21秒8095。セッション1ではかなりの苦戦を強いられていたが、そこから抜け出しつつあるようだ。チームメイトのジャック・ホウクスワースも1分21秒1165で11番手につけた。フォイト勢の間の10番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。

 プラクティス2ではホンダ勢が2番手のハンター-レイを筆頭にトップ10に5人入っていたが、プラクティス1で最速だったトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)、同3番手だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はこのセッションで1周も走らなかった。ガナッシ勢はチャーリー・キンボールが3周を走っただけ。それでも彼は1分21秒6281で8番手につけて見せた。

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