2017年1月31日火曜日

2017 INDYCAR ニュース 1月30日:デイトナ24時間レースでセバスチャン・ブルデイの乗るフォードGTがGTLMクラス制覇

ロレックス24アット・デイトナ=デイトナ24時間レースで
キャディラックの新プロトタイプが1-2フィニッシュによる総合優勝
GTLMクラスでチップ・ガナッシ・レーシングのフォードGT

(セバスチャン・ブルデイらが搭乗)がクラス優勝
GTDクラスに初出場したアキュラNSX GT3

(ライアン・ハンター-レイらが搭乗)はクラス5位

総合優勝はジェフ・ゴードン搭乗の
キャディラックDPi-V.Rの10号車 

 GMのキャディラック・ブランドが、寒く、雨も長く降って過酷な戦いとなった第55回デイトナ24時間レースで1-2フィニッシュを飾った。ウェイン・テイラー・レーシングが走らせるデイトナ・プロトタイプ・インターナショナルのマシン=キャディラックDPi-V.R.は、ゴールまで残り5分でアクション・エクスプレス・レーシングの同型マシン(フェリペ・アルバカーキーがドライブ/チームメイトはジョアン・バルボサとクリスチャン・フィッティパルディ)に接触してスピンさせて先行ーー審議でペナルティなしにーー追いすがったアルバカーキーだったが、僅かに0.671秒及ばなかった。最後のパスを実現させたのはリッキー・テイラーで、彼と共に10号車を走らせたのは実弟のジョーダン・テイラー、4回NASCARチャンピオンに輝いているジェフ・ゴードン(ストックカーからは昨シーズン限りで引退)、そしてマックス・アンジェレッリだった。総合3位はマルティマティック-ライリーLMP2(マーク・グーセンス/レンジャー・ファン・ダー・ザンデ/ルネ・ラスト)。4位はニッサンDPi(スコット・シャープ/ライアン・ディール/ピポ・デナリ)。マツダの新プロトタイプ=RT24Pはマツダ・ロード・トゥ・インディーの頂点であるインディー・ライツ出身のインディーカー・ドライバー2人、ジェイムズ・ヒンチクリフとスペンサー・ピゴットが2台に分かれて搭乗したが、残念ながらどちらもリタイアに終わった。
2.998秒差でGTLM優勝を果たしたブルデイ組のフォードGT Photo:Ford Motor Co.  クリックして拡大

フォード・チップ・ガナッシ、ポルシェとの死闘を制しGTLM優勝

 GTル・マン・クラスではフォード・チップ・ガナッシ・レーシングの走らせるフォードGTが、総合でも5位でゴールして初優勝を記録した。昨年のル・マン24時間で初出場・初優勝した時と同じトリオ=ジョーイ・ハンド/ダーク・ミューラー/セバスチャン・ブルデイ組が2.988秒差でポルシェ911RSR(ミッドシップにエンジンを搭載するようになった新911)を下し、栄冠を手にした(ブルデイは2014年デイトナ24で総合優勝している)。クラス3位はフェラーリ488GTE、4位はシボレー・コーヴェットC7.Rとこのクラスの戦いは熾烈で、ガナッシ-フォードの67号車に乗ったスコット・ディクソンはクラス10位、同69号車のトニー・カナーンはクラス5位だった(フォード-ガナッシは4カー体制!)。アキュラNSX GT3、初レースでGTデイトナクラス5位に
ハンター-レイ搭乗のマイケル・シャンク・ウィズ・カーブ・アガジェニアンのアキュラNSX Photo:American Honda Motor Co.
  GTル・マン以上にマシン・バラエティが豊富で27台もが出場したGTデイトナ・クラスは、0.293秒という僅差でポルシェ911GT3 Rが制した。惜しくも2位に敗れたのはアウディR8 LMS GT3。3位はメルセデスAMG GT3で、4位がまたアウディ。その後ろのクラス5位に今回が初レースだったアキュラNSX GT3(マイケル・シャンク・レーシング)が、トップと同一周回と戦闘力の高さを見せて入賞した。このドライバー・ライン・アップにはライアン・ハンター-レイが含まれていた。グレアム・レイホールの乗ったもう1台もクラス11位でゴール。BMW、ランボルギーニ、アストン・マーティンも参戦するGTDクラスにはレクサスRCF GT3も出場していて、2台がのうちの1台がクラス14位でフィニッシュ。こちらにはジャック・ホウクスワースが乗っていた。

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