2017年5月29日月曜日

2017 INDYCARレポート 第101回インディー500 5月28日 決勝:佐藤琢磨がインディ500で優勝

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
アンドレッティ・オートスポート、4年間で3度目の勝利

 予選4位だった佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)が、一時は17番手まで落としながら、冷静に順位を挽回してトップ争いへと復活した。
 アレクサンダー・ロッシがピット・ストップで大きく遅れ、ライアン・ハンター-レイはエンジントラブルでリタイアを喫した。そして、F1チャンピオンのフェルナンド・アロンソは、スタートからずっと優勝争いに絡んでいたものの、残り20周でスローダウンした。こちらもエンジントラブルだった。

 去年はレースをリードしていたハンター-レイとタウンゼント・ベルがチームメイト同士だというのにピットロード上で絡み、揃ってレースを終えた。「ハンター-レイ、アロンソが続けてリタイアした時には、嫌な感じだった。去年とまったく同じじゃないか、と。トップ争いをしていた二人がピットでぶつかったんだから」とマイケル・アンドレッティ。そして、今年も結果は去年と同じになった。強力だった2人は不運に遭ったが、残ったドライバーの中からウィナーが生まれた。マイケルのチームは2連勝。この4年間で3勝目だを挙げた。

感激する琢磨「エリオが本当にフェアに戦ってくれた」



Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
 「勝った! 世界最高のレースで!! 感激です。チームには感謝してもし切れない。そして、エリオが本当にフェアに戦ってくれた。あのバトルはファンも楽しんでくれたのでは? アクセル全開でのバトルで、最後に相手を突き放すことができました。またそこから彼はアタックをして来たけれど、トップを守り切れ、最高のレースになった」と琢磨は語った。

 

Photo:INDYCAR (Chris Owens)
 アロンソのコメントも良かった。
 「今日、インディを自分の家のように感じていた。私はアメリカ人ではないけれど、今日、こうしてインディアナポリスでレースを戦えたことを誇りと感ずる。今日のレースを含めた2週間は、私にとって非常に大きな経験となった。自分の能力を証明するため、そして自分自身にチャレンジするためにインディ500に出場した。F1の世界では誰とでも戦えるという自信があるが、インディカーでも同じように誰とでも勝負ができるのかはわからなかった。今日は競争をしているという実感を強く持てた。インディ500でトップを走れたのは素晴らしかった。何度もオーバーテイクし、タワーを見たら「29」が一番上に掲示されていた。スタッフがその写真をちゃんと撮ってるかな? などと考えながら走っていた。SATO-san、おめでとう! Andretti Autosport、おめでとう! そして、ありがとうインディカー。ありがとうインディアナポリス。そしてファンの皆さんにもありがとうと言いたい」
以上

4 件のコメント:

  1. 残り3周ダリオとの最終ラップの記憶が強く浮かびました。気合い入れすぎてスリップしないよう願っていました。本当に優勝できて良かった。優勝して最初に顔が浮かんだのがA.J.Foytです。A.J.Foytのコメントが欲しかった。A.J.Foytが琢磨を高く評価してくれていたので、琢磨の勝利への感想がしりたいです。また、ラリーやAJの去年まで琢磨と一緒に仕事をしてきた人たちの感想を聞きたいです。アマノさん機会があったらインタヴューしてください。

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    1. 同感です。A.J.FOYT氏がTakumaを高く評価し、スカウトしたことでINDYでも冷や飯だったTakumaへのアメリカ人の見方が変わった。出来れば優秀直後にTakumaからA.J.FOYTへの謝意の言葉が出れば嬉しかったが、、、天野さん、是非お互いへのインタビューからお互いへの言葉を聞き取って下さい。

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  2. 私も、AJの顔が浮かびました。
    是非ともコメントを聞きたいです。

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  3. 見間違いでなければ、琢磨選手はピットに戻ってきたときにAJフォイトのピットにちょっと寄ってたような気がしました。コース上でカナーンが祝福してくれたり、ダリオ・フランキッティーが祝福に来てくれたり、まさに琢磨選手の今までのインディーでの戦いを凝縮したような優勝の光景だったと思います。

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