2017年7月29日土曜日

2017 INDYCARレポート 第13戦 ホンダ・インディー200・アット・ミッド-オハイオ Day1 プラクティス1:シモン・パジェノーがトップ・タイム

ミッド-オハイオのコース・レコード・ホルダーのパジェノーが最初のセッションでトップに立つ Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大

過ごしやすいコンディションの中でプラクティスがスタート
 この時期のアメリカ中西部といえば蒸し暑くて大変……というのが相場だが、今年はことの他涼しい。今日だけなのかもしれないが……。午前10時、気温が21℃、路面温度が28℃でプラクティス1は開始され、45分後でも気温23℃、路面31℃というコンディションだった。路面は完全ドライ。そして、2016年チャンピオンで2016年ミッド・オハイオ・ウィナーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が最初のプラクティスで最速ラップ=1分4秒9079をマークした。今週の彼は蛍光イエローのメナーズ・カラーで走っている。
 参考:コース・レコードはパジェノーが昨年の予選で記録した1分3秒8700

レイホール、地元ミッド-オハイオでも好発進
 0.0343秒差で2番手だったのは2015年のミッド・オハイオ・ウィナー、コースから近いコロンバスが地元のグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング=今回はステーキ&shジェイク・カラー)だ。彼に贈られる声援は金曜から大きい。今でこそレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングもインディカー用のワークショップはインディアナポリスに構えているが、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの本拠地といえばコロンバス。今もそのショップは彼らがオペレーションを担当するBMWのワークス・チームの基地となっている。グレアムだけでなく、チームにとってもミッド・オハイオはホーム・コースなのだ。

3番手にはトロントで復調の兆しを見せたアンドレッティ

前戦で久しぶりの上位入賞を果たしたアンドレッティ、ミッド-オハイオでも走り出しのセッションで3番手に Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 トップから0.0735秒差、2番手とだと0.0392秒差の3番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)だった。トロントで今年のベスト・リザルトとなる決勝4位(2016年シーズンを含めてもベスト・リザルト)となった彼は、一気に上昇機運か? トップ3に食い込んだのはセッションの最後に2セット目のタイヤを投入してのことだったが……。トロントはUFDの水色/白だったが、今回のカラーリングは赤/白。
 4番手は今年PPをすでに3回獲得しているエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)。マルコとの差は0.002秒という小ささ! エリオはミッド・オハイオでは2000、2001年に優勝している。今回はHITACHIカラー。
 上位4人と少し離れた5番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。今季4回と最多のPPを獲得して来ている彼のベストは1分5秒1323で、トップとの間には0.2244秒の差があった。
 6番手はマックス・チルトン。チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ勢のトップ。パジェノーとは0.2350秒差=1分5秒1429。
 7番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)=1分5秒1910。今回は水色/白のPPGペインツのカラーリング。
 8番手は2013年PPウィナーのライアン・ハンター-レイの1分5秒2256。アンドレッティ・オートスポート勢の2番手。


AAのマシンと見まがうようなニューカラーリングで登場のカナーン。プラクティス1は19番手 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 9番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)。ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースといえばこの人だ。2007、2009、2011、2012、2014年と5回も勝っている。PPは2011、2015年の2回獲得。今回からは青/白で赤い細いストライプが入る新カラーリング・デザインになっている。トニー・カナーンの方は同じNTTデータがメイン・スポンサーながらメタリック・ブルーと白。こちらもカラーリング・デザインが一新された。
 そして、10番手はスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)=1分5秒5392=今回はファジーズ・ウォッカ・カラー。

佐藤琢磨は16番手「アンドレッティのマシンは悪くないと思います」

 佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は、17周を走り、14周目に出した1分5秒6940のベストにより16番手だった。インディ500で勝った時のスポンサー、ルオフが今回の琢磨号にはスポンサーとしてついている。
 参考:、このセッション最多ラップはチルトンの23周。最少はジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の12周

Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
 最初のプラクティスを終えた琢磨は、「そんなに悪くはなかったですね。最後に新しいタイヤを使うこともしなかったですし……。このコースは路面のコンディションが結構大きく変わります。今のセッションも72秒台から始まって、65秒台まで行きましたから。その辺り、次のセッションでどういう風に変わって行くのかを見据えながら、うまくクルマを合わせ込んで行きたいですね。今年はミッド・オハイオにテストに来ていません。珍しいことですけど。それでも、アンドレッティ・オートスポートのマシンは悪くないと思います。今日のプラクティス2回ではトップ8ぐらいには入っておきたいけれど、まぁ、今日トップ10ならいいかなとも思います」と琢磨は語った。

 ロシア人ドライバーのファンの皆様、今回、ミカイル・アレシンが復活してシュミット・ピーターソン・モータースポーツの7号車に乗ってます。
以上

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