2020年2月8日土曜日

2020 INDYCAR ニュース2月7日:さぁ、2月。来週はいよいよ合同テスト


今シーズンがインディーカーキャリアのファイナルシーズンになることを表明したカナーン Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
TKのファイナルイヤー

 ブラジル出身インディーカー・ドライバーのトニー・カナーンが今年限りでインディーカーから引退することを発表した。もう45歳になるのだから、それも仕方がないのかもしれない。2004年のインディーカー・チャンピオンは、2013年にはインディー500でも優勝。TKと呼ばれ、アメリカのファンの間でも彼が高い人気を博して来たのは、ファイティング・スピリットに溢れる走り、377戦という膨大な数のレースに出場したタフネスぶり、飾らず親しみ易く、ストレートに自分の意見を言うキャラクターからだ。

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インディーカー通算17勝!

22シーズン目が最後のフル・シーズンエントリーに


 1997年にインディー・ライツでチャンピオンになり、翌1998年にインディー・ライツの時と同じタスマン・モータースポーツからインディーカーへとステップ・アップしたカナーン。その後はフォーサイス・レーシング、モー・ナン・レーシング、アンドレッティ・グリーン・レーシング〜アンドレッティ・オートスポート、KVレーシング・テクノロジー、チップ・ガナッシ・レーシングと渡り歩き、2018年からはAJ・フォイト・エンタープライゼスで走って来ている。初優勝は1999年のミシガンで、トータル17勝。最も直近の優勝は2014年のフォンタナで、参戦体制も影響しているが、5シーズン勝利から遠ざかっている。2020年は彼にとって23回目のインディーカー・シーズンとなるが、カー・ナンバー14に乗って出場するのはインディー500、テキサス、リッチモンド、アイオワ、ゲイトウェイのオーバルでの5戦のみになる。”TK ラスト・ラップと銘打ち、彼はキャリア最後の年を戦い、ファンに別れを告げる。

23歳でインディーカーにステップアップしたときの

夢や目標はすべて実現することができた」

2014年最終戦フォンタナで優勝し、記念のプレートを埋め込むセレモニーに臨む Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
 初優勝がミシガンで、最も直近の勝利がフォンタナ。現在のインディーカー・カレンダーに含まれていないこれらのサーキットはどちらも全長2マイルのオーバルだ。2019年に3位で表彰台に上ったのゲイトウェイのショート・オーバルだった。今でもオーバルでなら彼の戦闘力は高いため、来年以降もインディー500にだけは出場し続ける可能性を残している。
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 「振り返ると、これだけ長くインディーカーというトップ・カテゴリーで走り続けて来られた自分を本当に幸運だと思う。23歳で夢を持ってインディーカーにステップ・アップした。そして、その時に持っていた夢や目標を全部実現した。引退して何をするかはまだ決めていないが、インディーカーに何らかの形で関わり続けたい。他のカテゴリーに出場しないか? とのオファーは前からたくさんもらっているが、そうする考えは今の時点ではない」とTKは話している。

セバスチャン・ブルデイがフォイトで走る
 
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 チャンプカーで4年連続タイトルを獲得したセバスチャン・ブルデイが2020年シーズンにはAJ・フォイト・エンタープライゼスから限定スケジュールでだが、インディーカー・シリーズに出場し続けることになった。トニー・カナーンがオーバル5レースに出場し、それ以外のストリート/ロードコースでのレースをブルデイと、インディー・ライツに4シーズン出場し、2019年にシリーズ・ランキング7位だったダルトン・ケレット(カナダのトロント出身/26歳)がシェアする。ブルデイは開幕戦のセイント・ピーターズバーグ、バーバー・モータースポーツ・パーク、ロング・ビーチ、ポートランドの4戦に出場予定で、ケレットはサーキット・オブ・ジ・アメリカスでのシリーズ第4戦でインディーカー・デビューを果たす。そして、5月のインディアナポリス・ロードコース、デトロイト、ロード・アメリカ、ミッド・オハイオ、ラグナ・セカに出場し、オーバルはインディー500にのみチャレンジする。フォイトはインディー5003台エントリーを行うということだ。

マクロフリンが5月にインディーカー・デビュー

 オーストラリアのスーパーカー・シリーズ・チャンピオンであるスコット・マクロフリン(ニュー・ジーランド出身/26歳)が5月にインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで開催されるGMRグラン・プリでインディーカー・デビューを果たすことになった。
 先月インディーカーのルーキー・テストに参加、初めて本格的オープン・ホイール・カーを走らせたマクロフリンだが、セブリングでのテスト結果は上々で、来週サーキット・オブ・ジ・アメリカスで行なわれるインディーカーのプレ・シーズン合同テストにもチーム・ペンスキーから参加、カー・ナンバー2を纏ったマシンを走らせる。


ジョン・アンドレッティ逝去  
ジョン・アンドレッティ 1963年3月12日 – 2020年1月30日 Photo:INDYCAR (Dana Garrett)
 130日、ジョン・アンドレッティが逝去した。大腸癌を患っており、56歳でこの世を去った。
 ジョンの父は、マリオ・アンドレッティの双子の兄弟であるアルド。従兄弟のマイケル、ジェフらとともにレーシング・ドライバーとしての道を歩み、1987年にインディーカーにステップ・アップ。ルーキー・オヴ・ザ・イヤーに輝き、1991年のサーファーズ・パラダイスでジム・ホールがオーナーのマシンに乗り、優勝。インディーカーでの勝利はそれのみだったが、12回のインディー500出場を記録し、ベストは1991年の5位だった。NHRAのドラッグ・レースにおける最高峰カテゴリー=トップ・フューエルにもジョンは参戦。その後にはNASCARにスイッチした。インディーカー、NASCARNHRAIMSA、アメリカを代表するモータースポーツすべてでトップ・カテゴリーのマシンに乗り、レースに出場したキャリアを誇るのは彼だけだ。ストックカーでは3度のタイトル獲得経験を持つ元ドライヴァー=ケイル・ヤーボローがオーナーのチームでキャリア初優勝を飾り、最後の3シーズン、ジョンは通算200勝、タイトル7回獲得、デイトナ500優勝7回で伝説のドライバーとなったリチャード・ペティのチームで走り、こちらでも1勝をマークした。

 
ジョンはスポーツカーの最高峰IMSA GTPでもデイトナ24時間優勝他の輝かしい成績を残しているが、史上初めてインディー500NASCARのコカ・コーラ600(ノース・キャロライナ州シャーロット)に同日出場するザ・ダブルをやってのけたドライバーとして有名だ。1994年のことだった。インディーは10位、シャーロットでは36位というリザルトを残した。

 ジョンの息子、ジャレット(マルコの従兄弟にあたる)は父と同じくダート・トラックでキャリアを積み、現在はツーリングカーのGT3カテゴリーなどでレーシング・ドライバーとして活動中だ。ジョンの冥福を祈り、ジャレットの今後の活躍を期待したい。



プレ・シーズン・テスト@COTA

2
1112日開催。出場予定は以下の通り。


カーリンは今年もマックス・チルトンを走らせる、と発表しました
ロード&ストリートと、インディー500です。
他のオーバルは走らないようです。
2台目は資金持ち込みドライバーを募集中。
テストで誰かが乗るか? 今のところ不明です。

2020 プレ・シーズン・テスト エントリー

チーム・ペンスキー(シヴォレー)
ジョセフ・ニューガーデン
ウィル・パワー
シモン・パジェノー
スコット・マクロフリン(R)

アンドレッティ・オートスポート系(ホンダ)
アレクサンダー・ロッシ
ライアン・ハンター-レイ
ザック・ヴィーチ
マルコ・アンドレッティ
コルトン・ハータ

チップ・ガナッシ・レーシング(ホンダ)
スコット・ディクソン
フェリックス・ローゼンクヴィスト
マーカス・エリクソン

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(ホンダ)
佐藤琢磨
グレアム・レイホール

デイル・コイン・レーシング系(ホンダ)
サンティーノ・フェルッチ
アレックス・パロウ(R)

エド・カーペンター・レーシング(シヴォレー)
ライナス・ヴィーケイ(R)
コナー・デイリー

AJ・フォイト・エンタープライゼス(シヴォレー)
チャーリー・キンボール
セバスチャン・ブルデイ
ダルトン・ケレット(R)=ブルデイと14号車をシェア

マクラーレンSP(シヴォレー)
パト・オーワード
オリヴァー・アスキュー(R)

メイヤー・シャンク・レーシング(ホンダ)
ジャック・ハーヴィー

カーリン(シヴォレー)
マックス・チルトン
もう1名のドライヴァー=TBA

以上26人(25台) フンコス・レーシング(シヴォレー)、
ドラゴンスピード(シヴォレー)は不参加か?
以上



チーム・ペンスキー(シヴォレー)

ジョセフ・ニューガーデン
ウィル・パワー
シモン・パジェノー
スコット・マクロフリン(R)

アンドレッティ・オートスポート系(ホンダ)
アレクサンダー・ロッシ
ライアン・ハンター-レイ
ザック・ヴィーチ
マルコ・アンドレッティ
コルトン・ハータ

チップ・ガナッシ・レーシング(ホンダ)
スコット・ディクソン
フェリックス・ローゼンクヴィスト
マーカス・エリクソン

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(ホンダ)
佐藤琢磨
グレアム・レイホール

デイル・コイン・レーシング系(ホンダ)
サンティーノ・フェルッチ
アレックス・パロウ(R)

エド・カーペンター・レーシング(シヴォレー)
ライナス・ヴィーケイ(R)
コナー・デイリー

AJ
・フォイト・エンタープライゼス(シヴォレー)
チャーリー・キンボール
セバスチャン・ブルデイ
ダルトン・ケレット(R)

マクラーレンSP(シヴォレー)
パト・オーワード
オリヴァー・アスキュー(R)

メイヤー・シャンク・レーシング(ホンダ)
ジャック・ハーヴィー

ドラゴンスピード(シヴォレー)
ベン・ハンリー(R)

以上25台 カーリン、フンコス・レーシングは不参加か?

以上

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