2020年11月23日月曜日

2020 INDYCARレポート 11月22日:シーズン・オフねたアレコレ その2

 エリオ・カストロネヴェス、インディーカー復帰

 インディー500で3勝、インディーカー・シリーズで30勝&ポール・ポジション獲得50回を記録しているエリオ・カストロネヴェス(ブラジル出身)がインディーカーに帰ってくる。フル出場ではないし、チーム・ペンスキーからのエントリーでもないけれど。
 陽気なブラジリアンを起用するのは、メイヤー・シャンク・レーシングだ。彼らは来年もジャック・ハーヴィーをフル・シーズン・エントリーさせ、カストロネヴェスは6レースに出場する。それらは、ホンダ・グラン・プリ・オヴ・アラバマ、アキュラ・グラン・プリ・オヴ・ロング・ビーチ、第105回インディアナポリス500マイル、GMRグラン・プリ・アット・インディアナポリス(8月)、グラン・プリ・オヴ・ポートランド、そして、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカでの最終戦になるという。

アキュラでシリーズチャンピオンをついに獲得!
しかし今シーズンでペンスキーとアキュラの活動は終了


 カストロネヴェスは今年、IMSAスポーツ・カー・チャンピオンシップのトップ・カテゴリー=デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)でチャンピオンになった(=チーム・ペンスキーの走らせるアキュラARX-05に乗って、リッキー・テイラーとともに)。20シーズン以上戦ったインディーカーでとうとう獲得できなかったシリーズ・タイトルを、彼はアメリカン・スポーツ・カーのトップ・カテゴリーでついに手に入れた……のだが、アキュラとチーム・ペンスキーの活動は今年で終了。アキュラのDPiマシンはチーム・ペンスキー以外の2チームの手に渡ってレースを続けることになり、そのうちの1チームがホンダ&アキュラと長年スポーツ・カーの世界で活動を共にして来たメイヤー・シャンク・レーシングで、彼らがカストロネヴェスをスポーツ・カー・ドライヴァーとして起用し、インディーカーにも出場させる話になったのだ。

メイヤーではスポーツカー優先でのインディーカー参戦に

 カストロネヴェスは乗り慣れたアキュラARX-05で、メイヤー・シャンクからのフル・シーズン・エントリーを行ない、DPiタイトルの防衛を目指す。そして、スポーツ・カーとスケジュールのバッティングしないインディーカーのレースに出場する。因みに、テイラー兄弟の兄リッキーの方はというと、父親の運営するウェイン・テイラー・レーシングに戻ってアキュラARX-05に乗る。カストロネヴェスとテイラー兄、二人のDPiチャンピオンは来シーズンはライヴァルとして戦う。同じくチーム・ペンスキーで走っていたファン・パブロ・モントーヤ(=2019年にIMSA DPiでチャンピオンになっている=デイン・キャメロンとともに)はヨーロッパのチームと契約してスポーツ・カー・レースに参戦することとなるようだ。

ホンダドライバーとしてのインディー復帰に注目

 カストロネヴェスといえばチーム・ペンスキー……だが、来年のインディー500にはメイヤー・シャンクからの出場となる。史上最多タイの4勝目を記録する可能性は、ハッキリ言ってチーム・ペンスキーよりは低くなるだろう。今年のインディー500、ハーヴィーの成績を振り返ると、予選は20位と振るわなかったが、決勝は9位と健闘していた。今年のインディーではホンダ・エンジンが有利だった。来年もその状態が保たれるかはわからないが、経験豊富なカストロネヴェスならメイヤー・シャンクでも優勝争いに絡んで行く可能性は充分にある。
 カストロネヴェス、2021年はホンダ・ドライヴァーとしてのインディー500に出場するんだなぁ。なんだか不思議な感じがする。これでトニー・カナーン(TK)もホンダ陣営に移って来たら……とも考えてしまう。サヨナラ・ツアーはホンダでやって欲しかったという感じもしていたのでね、カナーンの場合。あと、JJもホンダ・ドライヴァーなのだよねぇ。シヴォレーのチームに行くものとばっかり思ってたのに。


興味深いAAとカストロネヴェスのカップリング
AA5カー、ペンスキー4カーのマルチ体制同士が激突


 チーム・ペンスキーはスコット・マクロクリンもフル・シーズンで走らせることとなったので、その時点でカストロネヴェスのチーム・ペンスキーからのインディー500出場の可能性って、ほぼ消滅していた。彼らは”インディー500は最大4カー”と決めているので。マクロクリンを他チームからの出場に変えて……ってところまでカストロネヴェスを重用する話にはならなかった。しても良かったと思うけど……。
 来年もメイヤー・シャンク・レーシングはアンドレッティ・オートスポートと技術提携を続けるだろうか? 普通に考えれば、イエスだ。そして、そうだとすると、カストロネヴェスが初めてアンドレッティ軍団の一員になる。3タイム・チャンピオンはライアン・ハンター-レイ、マルコ・アンドレッティ、アレクサンダー・ロッシ、コルトン・ハータといったマルチ・タレントによるスーパー・マルチ・カー体制に何をもたらすのか? これまた非常に楽しみだ。
 カストロネヴェスは1975年5月生まれで、JJより4ヶ月だけ先輩。TKは1974年12月生まれ。今年で引退する予定だったけれど、パンデミックで無観客のレースが多く、ファンとの交流イヴェントは行なえないシーズンとなってしまったため、2021年も走る意向(来年もパンデミック状況、どれだけ改善されるかわからないですけどね)。彼が出場すれば、彼が最年長になる。カナーンが出なくても、カストロネヴェスが出れば、カストロネヴェスが最年長。ブラジリアン2人が出ない時は、JJが最年長ドライヴァーだ=ルーキーなのに。ということで、77年1月生まれの佐藤琢磨は、2021年は最年長ドライヴァーとして走るレースが少なくなる予定。
チーム・ペンスキー、チップ・ガナッシ・レーシングともに4カーで、アンドレッティ・オートスポートは5カー維持
 スコット・マクロクリンを迎えるならヴェテランひとりは放出か?
とも言われていたチーム・ペンスキーだが、ウィル・パワー、シモン・パジェノー、ジョセフ・ニューガーデンの3人は来年も残留し、2017年以来となる4カー体制。
 チップ・ガナッシ・レーシングはスコット・ディクソン、マーカス・エリクソンが残留し、フェリックス・ローゼンクビストの抜けたところにアレックス・パロウが収まった。それにプラスして、ロード&ストリート専門でNASCARチャンオン=ジミー・ジョンソンが新加入。こちらは2016年以来となる4カー体制だ。ただし、カー・ナンバー48のオーヴァル要員=JJの相棒はまだ発表されていない。

 マルチ・カー体制の元祖であるアンドレッティ・オートスポートは、マルコ・アンドレッティの乗ったカー・ナンバー98のチーム(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・マルコ・アンドレッティ・アンド・カーブ・アガジェニアン)がランキング22位に入れなかったことでリーダー・サークル(インディー
・シリーズにおけるシード権を与られるチーム……のようなもの)から外れ、100万ドルの分配金を2021年はもらえないことになった。しかし、オーナーのマイケル・アンドレッティは5カー体制を維持する意向だ。
 2020年で契約が終わるライアン・ハンター-レイ、そして彼のマシンを2011年から彩って来たDHL、両者とチームは再契約となるはずだ。アレクサンダー・ロッシ、ジェイムズ・ヒンチクリフ、コルトン・ハータ((アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー・オートスポート)も今年と同じ体制から継続参戦の予定だ。
以上

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