2023年4月29日土曜日

2023 INDYCARレポート R4 チルドレンズ・オヴ・アラバマ・インディー・グランプリ Day1 プラクティス1:バーバー・モータースポーツ・パークでのプラクティス1はスコット・マクロクリンが最速ラップをマーク

オルタネートタイヤ装着でマクロクリンがトップタイムをマーク Photo:Penske Entertainment (James Black)クリックして拡大

 今シーズン最初の常設ロードコースでの走行は、赤旗3回

 2023年のNTTインディーカー・シリーズ第4戦はチルドレンズ・オヴ・アラバマ・インディー・グラン・プリ。今年初めての常設ロードコースでのレースだ。
 快晴。やや風あり。気温が23〜24℃で路面温度は41〜42℃というコンディションでのプラクティス1では、エリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング/ホンダ)のコース・オフ、ロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)のターボかエンジンのトラブル、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)のコース・オフと3回も赤旗=合計20分ほどが出された。パト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)もコース・オフしたが、何にもぶつからずに走行を続け、赤旗を出さずに済んだ。パワーによる最後のレッド・フラッグが解除になった後は走行時間がもう7分強しかなく、全車がオルタネート・タイヤにスイッチしてラップを重ねた。

バーバーでもチップ・ガナッシ勢は安定したマシンの仕上がりを見せる Photo:Penske Entertainment (Karl Zemlin) クリックして拡大

プライマリー・タイヤではチップ・ガナッシ勢が1-2-3
オルタネートではペンスキー1-3!


 プライマリー・タイヤでの走行ではスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)が1分07秒1601でトップ。2番手はアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)の1分07秒3779で、3番手はマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)の1分07秒5548だった。

Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski)クリックして拡大

 それがオルタネート装着では、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)が1分06秒8193でトップに立ち、その数秒後にスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)が1分06秒6610を出してトップの座を奪った。彼はセッション終了後、「最初のプラクティスでトップだった。今日の走行では、自分たちのセッティングのベースが良いものであることが確認できた。次のプラクティスでは幾つかのセッティングを試すつもりだ。今日得られたデータと、事前に行ったテストで得た情報を総合し、何をトライすべきかを決めることになる。明日必ずなすべきことは、マシンを今日よりも良いものに仕上げること。インディーカー・シリーズは競争が激しいため、常に進歩をして行かないとトップにい続けることはできない」と語った。

 アクシデントのあったパワーだったが、サスペンションなどにダメージはなく、最後の最後のラップで1分06秒8985をマークし、ハータの後ろの3番手に食い込んだ。ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)は1分07秒0579で7番手。4、5番手はガナッシのディクソン(=1分06秒9345)とエリクソン(=1分06秒9994)。一昨年のウィナーであるアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)は10番手。
 6番手には事前テストでペンスキー勢に次ぐ3番時計を出していたクリスチャン・ルンドガールド(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)が食い込んだ。彼のベストは1分07秒0200。

アンドレッティ勢はハータ以外スロースタート
事前テストなしで臨んだマクラーレンも最上位はオーワードの8位


 ハータがトップ3に入るベストを出したアンドレッティ勢だったが、ロング・ビーチでポール・ポジションからキャリア初優勝を飾ったカイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)はプライマリー・タイヤ装着での1分07秒8077がベストで22番手とスタート・ダッシュには失敗。デヴリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート/ホンダ)は16番手のタイムを出すにとどまった。グロジャンが9周しかできず、オルタネート・タイヤでの走行もなしで、想定していただけのデータ収集をアンドレッティ勢は行えなかった……が、彼らには技術提携しているメイヤー・シャンク・レーシング/ホンダの2台のデータもある。

コースアウトで赤旗を出してしまったオーワードは結局このセッションは8位にとどまった Photo:Penske Entertainment (Karl Zemlin)クリックして拡大

 マクラーレンは、昨年のウィナー=オーワードによる8番手が最上位。彼がオルタネート・タイヤでマークしたベストは1分07秒0771。トップのマクロクリンとの差は0.4161秒。アレクサンダー・ロッシは11番手(=1分07秒2483)、フェリックス・ローゼンクイストがは21番手(=1分07秒7901)。事前テストを行わなかったことが影響してのスロースタートだったのだろうか。
以上


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