2011年8月28日日曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 75 R13 インディ グランプリ オブ ソノマ Day2 予選「バランスはだいぶ改善できましたが、マシンの根本的な動きは変わっていませんでした。 明日のレースはブラックタイヤをどれだけ上手に短い時間使うかという戦いになるでしょうね」

Photo:INDYCAR
第13戦インディー・グランプリ オブ ソノマ

Indy Grand Prix of Sonoma
Infineon Raceway

インフィネオン・レースウェイ
カリフォルニア州ソノマ
コースタイプ:ロード
全長:2.303マイル(=約3.706km)×75周
Day2 8月27日
予選 1分19秒3836 第1セグメント第2グループ8位敗退 5周走行

予選結果は16位。明日のウォームアップセッションでのマシンの前進を目指す

  佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)の予選結果は16位だった。予選の第1セグメント突破は今年もならなかった。走行を重ねる度にマシンを向上させて行くことができていた琢磨陣営だったが、レースウィークエンドのスタート地点であった金曜最初のプラクティスを迎えた時点でライバル勢に遅れを取っていた。その差を縮めるためには、大きなジャンプが必要だったが、2回のプラクティスだけでは十分な伸びを実現することは果たせなかった。琢磨はまだソノマのコースを思う存分に走り回ることのできるマシンを手にすることができていない。高速コーナーを豪快に駆け抜け、ハードブレーキングでライバルたちに勝負を挑むレベルにセットアップを仕上げることができずに苦しんでいる。明日の朝、30分間行われるファイナルプラクティスが、今週末のレースでも大きな鍵を握る。決勝に向けた最後のデータ収集を行い、何か大きくセットアップを前進させるアイディアを得ることができれば、フレッシュレッドタイヤを2セット有している彼らは有利にレースを戦うことも可能となるはずなのだ。

Jack Amano(以下――):サポートレースの直後に開催された予選でしたが、路面などはどうでしたか?

佐藤琢磨:路面は温度が上がって、午前中とは違って風が吹き始めていました。ただ、それは昨日とほぼ同じ方向からのもので、コンディションとしてはそんなに良くなかったですね。しかし、タイヤラバーの違いっていうのはミド‐オハイオの時ほどひどくはなかったですね。僕らはセカンドグループでの予選だったので、グリップに関してはそんなに気にならなかったです。

――今回のレッドタイヤの性能、特性に関するチームや自分の読みや、それに対する自分たちのマシンセットアップのマッチングとかはどうだったんでしょう?

佐藤琢磨:う~ん、バランスは大分改善できたと思うんですけど、マシンの根本的な動きはあんまり変わっていなかった。そういう意味では苦しみましたね。まぁ、レッドタイヤによってグリップ力が上がって、ラップタイムも上がったんですけど、その上がり幅が思ったほど大きくなくて、もうちょっと行きたかったかな、という感じでした。ただ、もう僕らのクルマはいっぱいいっぱいというかね、滑ってしまっていたので、今回の予選は厳しかったです。

――予選でレッドを使ったことで、ブラックと両方の性能チェックはある程度できたところだと思います。明日のレースに向けて、琢磨選手はどんなイメージを持ったんでしょう?

佐藤琢磨:そうですね、予選でレッドタイヤでの連続周回をして、最後の方、3周目以降はもうタイムがほとんど伸びなくなってましたね。それを見ると、レッドも落ち込み方としてはレッドも結構ありそうです。明日、ロングランをやってみないとわからないですけど……。

――では、レッドのライフはかなり短いと判明したということなんですか?

佐藤琢磨:いや、でも予選を見ていた感じでは、そんなに悪くはないですよね。むしろ、ブラックタイヤがタイムが結構落ち込んで行く。レッドはそこそこに持ってくれる。グリップが高い上にそこそこ持ってくれるので、レースでは完全にそちらの方が強くなると思います。

――では、今回の予選、琢磨選手は第1セグメントで終了となりましたが、フレッシュのレッドを2セット持って決勝を迎えるという点はアドバンテージに替えることができる可能性がありますね?

佐藤琢磨:まぁそうですね。プラス、明日のレースではブラックタイヤをどれだけ上手に、短い時間だけ使うようにするかという戦いになるとも思います。

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