2011年8月29日月曜日

2011 INDYCAR レポート R13 インディ グランプリ オブ ソノマ Race Day 決勝:ペンスキーが1994年以来の1-2-3でパワーがシーズン5勝目、フランキッティとのポイント差を一気に縮める。琢磨は作戦が裏目に

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
第13戦インディー・グランプリ オブ ソノマ
Indy Grand Prix of Sonoma
Infineon Raceway
インフィネオン・レースウェイ
カリフォルニア州ソノマ
コースタイプ:ロード
全長:2.303マイル(=約3.706km)×75周

Race Day 決勝
天候:快晴
気温:23〜27℃
路面温度:48〜49℃

 予選でポールポジションを獲得したウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、レースでも他のドライバーたちに対して明確なアドバンテージを持っていた。チームメイトのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が接近するシーンはあったが、彼にはパワーをオーバーテイクするまでのスピードはなかった。もちろん、それがあったとしてチームによってパスは許されなかっただろうが……。

 75周のレースで71周のリードラップを記録したパワーが優勝を飾り、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)は予選順位と同じ4位でゴールした。ポールポジションと最多リードラップのボーナスも稼いだパワーは、フランキッティとのポイント差を26点にまで縮めてみせたのだった。
 フランキッティとしては、ライアン・ブリスコーはパスできる、あるいは、パスしたいと考えていただろう。しかし、今日のレースではペンスキー勢がガナッシ勢を完全に凌駕していた。

 フランキッティは第12戦ニュー・ハンプシャー終了時点でパワーに47点もの差をつけていたが、ソノマでのレースで一気にその差は26点まで縮まった。フランキッティの3年連続、4回目のインディーカー・タイトル獲得が危うくなってきた印象だ。勢いに乗るパワーが、もう次戦ボルティモアでランキングの逆転を実現させることさえ可能となっている。残るは4レース、チャンピオン争いを制するのはいったいどちらのドライバーとなるだろう?
 チーム・ペンスキーの1-2-3フィニッシュは、1994年のナザレス以来。そして、パワー、カストロネベス、ブリスコーの3人による1-2-3は、これが史上初めてとなった。

 佐藤琢磨(KVレーシングテクノロジー・ロータス)は、予選順位よりふたつ後方の18位でフィニッシュした。序盤にピットストップを行い、3回のピットでゴールまで走り切る作戦だったのだが、他のドライバーたちの多くはピットストップを2回しか行わなかったため、大きく順位をゲインしてのゴールは果たせなかったのだ。

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