2011年8月28日日曜日

2011 INDYCAR レースプレビュー R13:ルーキー、選手権下位選手がプラクティス初日で好タイム、予選では下克上があるか? 〜インディ グランプリ オブ ソノマ〜

今年最初の走行セッションにも関わらず、好タイムをマークしたパンターノ
Photo:INDYCAR(Richard Dowdy)
 予選の第一グループは、昨日のプラクティスでのラップタイムで、奇数順位組と偶数順位組とに分けられる。

 昨日行われたプラクティスは1回だけ。1周に1分20秒ほどがかかるというのに、ランキングトップ10は30分間のみと短い走行時間しか与えられなかった。それでもポイントリーダーのダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)がトップタイムを記録し、ポイントスタンディング2位につけるウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が2番手につけたのはさすがだった。ランキング3位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は4番手、ランキング4位のオリオール・セルビア(ニューマン・ハース・レーシング)は9番手だった。
 その一方で、05年にチップ・ガナッシ・レーシングから2戦に出場し、今季初出場のジョルジョ・パンターノ(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)が5番手、ランキング22位の女性ルーキー=アナ・ベアトリス(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)は7番手という上位につける大活躍。また、同じくルーキーでランキング24位のジェイムス・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)も10番手という好位置に昨日はつけていた。そして、チャンプカーで4年連続チャンピオンとなった実績を持つセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング)も、ロードレースのみの参戦なのでランキングは25位と高くないが、昨日のプラクティスでは6番手につけ、高い実力の片鱗を見せていた。

 ランキングトップ10に与えられる走行時間が少なかった不利は、ランキング5位以下のドライバーたちが揃って苦戦を強いられた点に表れていた。ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ:ランキング8位)は12番手でどうにか上位半分に入ったが、ランキング5位につけるトニー・カナーン(KVレーシングテクノロジー・ロータス)が最後尾から7番目の22番手だったのをはじめとして、ランキング6位のライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)は16番手、ランキング7位のマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)は15番手、ランキング9位グレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)は14番手、ランキング10位の佐藤琢磨(KVレーシングテクノロジー・ロータス)は23番手と下位半分に名前が並んだ。
 昨日の長い走行時間と仕上がりレベルの高いマシンという状況を活かし、パンターノ、ベアトリス、ジェイクスといった面々が予選でも優位を保ち続けることができるのか。走行2日目のプラクティスでランキング上位のドライバーたちが立場を逆転させるのか、今日の走行に注目してみたい。

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