2012年2月5日日曜日

佐藤琢磨はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへ


Photo/Jack Amano
  2012年3月2日---KVレーシング・テクノロジーで2010、2011の2シーズンを戦って来た佐藤琢磨は、2012年シーズンはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)からインディーカー・シリーズでの3シーズン目に挑戦する。東京都港区青山のHonda本社で「2012 Honda モータースポーツ活動計画発表会」が開催され、ここに出席した琢磨は、RLLでの参戦を行なうドライバーとして、スーパーGTやフォーミュラ・ニッポンを戦うドライバーたち、二輪のライダーたちとともにステージに立った。
 琢磨は300人以上のメディアを前に「去年はポールポジションを2回獲得し、最高位は4位」と紹介され、「2シーズンを戦って来て、今年は新しいチームに移ります。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、インディーではとても歴史のあるチームで、僕自身、とてもエキサイティングだと楽しみにしています」と語り、「同時に、今年はエンジンもシャシーもまったく新しいものになるので、大きなチャレンジになります。去年の決勝で成し得なかった、自分の目標とする“優勝”に向け、今季は新体制で精一杯走りたいと思っています」と意気込みを語った。
 2003年から使用されて来たダラーラ・シャシーはついにその使命を終え、2012年からは新型シャシーのダラーラDW12が投入される。シャシーは引き続きワンメイクだが、エアロキットでの競争ガ2013年から始まる予定となっている。そして、エンジンはHondaのワンメイクが2006年から続いて来ていたが、シボレー(・イルモア)とロータス(・ジャッド)が参戦して来るので、Hondaとの三つ巴の戦いが繰り広げられることになるのだ。そのエンジンは、排気量が2.2リッターへと小型化され、ターボの装着が許可される。 
 また、今年の琢磨はフォーミュラ・ニッポンへのスポット参戦も行うという。「基本的にはインディーカー・シリーズへの参戦を第一優先としますが、スケジュールの合間を見て可能性のあるレースに出ることになりました。僕自身としては、これまで日本では、F1、そしてインディーカーで走って来ましたが、今年は残念ながらインディー・ジャパンがなくなってしまった関係で、非常に残念な気持ちになっていたんですが、今回、こういう素晴らしい機会を得られて、非常に僕自身も楽しみにしています。ファンの皆さんの前で良い走りを目指して頑張りたいと思っています」と話した。
 今年のインディーカー・シリーズは3月最終週にフロリダ州セント・ピーターズバーグで開幕。今のところ、15レースの日程が明らかにされている。インディーカーはここに2戦を追加し、去年と同じ17戦とする計画のようだが、9月にスケジュールされているメリーランド州ボルティモアでのストリートレースはプロモーター不在となって開催が危ぶまれているなど、まだ年間レース数が完全に明らかにされるまでには少しの時間が必要な様子だ。

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