2012年7月6日金曜日

2012 INDYCARシリーズ プレビュー:第10戦 ホンダ・インディー・トロント マシンセッティングとドライバーの度胸が試されるバンピーなストリートコース

昨年のポールシッター、ウィル・パワー、復調なるか?

 トロントのコースは路面がバンピーで、ブレーキングには非常に神経を使う。コーナーによって舗装が異なり、マシンの挙動が一定ではない点もセッティングを難しくしている。「マシンを完璧な状態に仕上げるのは不可能」とさえ言われる難コースなのだ。予選アタックでのドラビングには、究極のマシン・コントロール能力と、度胸が求められる。そして、ミスなく1周をまとめ上げなくてはならない。たったひとつのミスでグリッドは2つも3つも下がってしまう。
 去年のポールウィナーはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。チーム・オーストラリアで走っていたチャンプカー時代に1勝、チーム・ペンスキーでフルタイムドライバーになった10年にも予選2位から優勝している。去年はレース中にダリオ・フランキッティと接触し、最終的にリタイアしたが……。

好調なアンドレッティ勢、トロントで実績十分のウィルソン

 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)はオーバルで2連勝してノリノリである上、元々ストリートで非常に速いので、トロントでは当然ポール候補に挙げられる。
 ストリートでの速さといえば、ジェイムス・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)も素晴らしいものがある。しかも、トロントは彼にとっては地元。プラスアルファのパワーを受けて一気に初ポール獲得! といういこともあるかもしれない。
 ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)も実績十分だ。チャンプカー時代にポール1回、優勝1回。10年にはドレイヤー&レインボールド・レーシングのマシンをポールポジションにつけている。
 スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)もポール候補に挙げないわけには行かない。一番最近のストリート・レース=デトロイトでポール・トゥ・ウィンを飾ったのが彼だ。
 その他、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)、ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)らも候補。アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)も侮れない。彼もカナダ出身だ。

RLLでの初トロントで佐藤琢磨は苦手コース克服を狙う

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、残念ながら過去2年のトロントでは予選、決勝ともにリザルトが悪い。10年は予選18位(予選中の赤旗でベスト2ラップ剥奪もあって)で、レースは当時のチームメイトだったKVレーシング・テクノロジーのマリオ・モラエスと絡んで25位。去年はレース序盤にダニカ・パトリックに追突し、予選19位、決勝20位だった。KVRTでの2シーズンでは、「路面の良くないコースでのパフォーマンスが悪い」と話していた琢磨、RLLのエンジニアリングスタッフとのマシン作りで予選の第1ラウンド通過がまずは目標となるだろう。


0 件のコメント:

コメントを投稿