2013年3月13日水曜日

2013 INDYCARレポート:オープンテスト 1日目 「初日午前中はウィル・パワーがトップタイムをマーク」

3月12日 テスト1日目
バーバー・モータースポーツ・パーク
アラバマ州バーミンガム

上位はこぞって昨年のポールタイムを大幅に更新 

 9時45分に5℃という寒さの中で走行開始。12時からのランチ・ブレイクまで2時間15分行われたプラクティスでは、18周を走ったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が18周目に1分08秒4984のベストを記録した。
 2011年と2012年、バーバーでのレースで2年連続優勝しているパワーが、今年もその速さをキープしているといったところだ。2010年のレースでも、パワーはピット・タイミングが展開的に不利に働かなければ勝てていた。
 そんなバーバーでは敵ナシの存在と言えそうなパワーに0.0745秒差の1分08秒5729に迫ったのが、ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)だった。彼も同じく18周を走行。ただし、ヒンチのベストは7周目に記録されたもの。パワーのベストは、おそらく2セット目を投入してのものだったはずだ。


 午前中の3番手には2012年のシリーズチャンピオン、ライアン・ハンター-レイが1分08秒7023でつけた。パワーとのタイム差は0.1294秒だ。
 26台エントリーのうちの24台がタイム計測。走らなかったのはセバスチャン・サーヴェドラ(ドラゴン・レーシング)と、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。琢磨はインストレーション・ラップの1周を行い、計測ラインをまたがずピットイン。まだ気温、路面温度ともに低過ぎるということで、本格走行は午後からとなった。太陽は出続け、気温は着々と上昇。正午には11.67℃になっていた。

使用タイヤは2日間でドライ用6セット

 今日からの2日間のテスト、ファイアストンは各エントリーに対して6セットずつのドライタイヤを供給する。それらは4月のレースウィークエンドに投入されるのと全く同一スペックのプライマリータイヤだ。しかし、去年のプライマリータイヤとは若干だがスペックが異なっている。その理由は、プライマリーとオプショナルのキャラクターを去年以上に違ったものにする(オプショナルをソフト目にする、もしくはプライマリーをハード目に振る)ためだという。
 去年のポール・タイムは1分10秒6748(エリオ・カストロネヴェス)。今日、テスト初日の午前中でパワーはそれを2秒以上も上回った。去年の予選は、濃霧によるプラクティス・キャンセルなど、走行不十分で行われたため、オプショナルタイヤ装着でもラップタイムが今ひとつ縮まり切らなかったのだ。それに加えて、このオフシーズンの間にバーバー・モータースポーツ・パークは路面をスムーズにする作業を行っている。これらふたつの要素が重なり合うことで大幅なタイム向上はもたらされたようだ。

以上


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