2013年3月23日土曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント3 R1 セント・ピーターズバーグ Day1 プラクティス2 「古いタイヤでいいタイムを出せましたから。明日に向けては随分と勇気づけられました」

ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ
フロリダ州セント・ピータースバーグ
セント・ピーターズバーグ公道コース
3月22日 Day1 プラクティス2 1分01秒7703(5位)    18周走行


佐藤琢磨、午後にラップタイムの大幅短縮に成功
初日のリザルトは総合5位


 セッティング変更を施して臨んだプラクティス2回目、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は走り出して4周目に1分01秒7703をマークした。プラクティス1での自己ベストから1秒4294もの大幅ラップ・タイム短縮を果たし、琢磨はこのセッションの5番手、今日の総合でも5番手につけることとなった。まずまずの開幕スタート・ダッシュを見せたと言える。
 トップはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。さすがはセント・ピート3年連続ポール・ウィナー。ディフェンディング・チャンピオンで、朝のプラクティス最速だったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)も2番手につけてみせた。
 琢磨のベストは、午後のトップだったパワーと0.3183秒差。依然として差は明確にある。しかし、それはパワーが頭ひとつ抜け出すラップ・タイムをマークしたからで、2番手との差は0.1451秒と小さい。走行初日をトップ5で終えた琢磨とすれば、明日の予選でトップ6=ファイアストン・ファスト6に入り、ポール・ポジションを争うチャンスも見えてききている。


「午前中に見えた課題に対してマシンをうまく修正できたと思います」

Jack Amano(以下――):タイヤ使用は午後も1セットでしたよね?

佐藤琢磨:はい、1セットでした。
――走り出してすぐ、パッといいタイムが出ました。

佐藤琢磨:多分、上の方の人はみんな1セットだったでしょ? 3周目、4周目がそれぞれのベストだったと思います。ちょっと女の子が速いんですけど(笑)。今日の午前中に見えた課題に対して、マシンをうまく修正できたと思います。まだ完璧じゃないし、幾つかやりたいこともあるんだけども、そうした中でこれだけのステップを上がれたことに対しては文句ないです。チームがいい仕事をしてくれました。僕も結構リズミカルにマシンを乗りこなせていました。明日に向けてすごくいいデータも取れました。

――今日の走り出しではマシンのどういう点が気に入らない、あるいはコースにマッチしていなかったんですか?

佐藤琢磨:セブリングとバーバー、テストを2回行って、ここはストリートコースだし、セブリングの方のセッティングを持ってきた。セブリングではリヤの安定感の少なさをどんどん良くしていったんだけれど、その方向のままセント・ピーターズバーグに持ち込んだら、マシンが曲がらなかった。全体的なグリップでみると、ここはおそらくセブリングの3割落ちぐらいなんですよね。ちょっと滑り易いコースなので、多分クルマにかかってくる負荷も小さい。そんな滑り易くて曲がらない中、クルマ造りを少しアグレッシブにしていって、どれだけタイヤが持つかっていうのを見ました。今日の場合、ロングランではないけれど、何度か出入りをして、最後に1分02秒フラットが出たので、明日に向けては随分と勇気づけられましたね。古いタイヤで好いタイムを出せましたから。

「久しぶりにバック・トゥ・パックのテストプログラムをこなせました」

――セッション終盤には細かなダンパー・セッティングの変更を繰り返していました。

佐藤琢磨:細かい調整は幾らでもできちゃう。でも、それをやっても、今日のコンディションに合わせることはできても、週末を通しての総合的な良さを獲得することには繋がらない。ダンパーの変更は、マシンセッティングの方向性を見る上で非常に重要なんです。ラップタイムよりもフィーリングと、バランスがどう変わるかを見ていました。今日は、久しぶりにバック・トゥ・バックのテスト・プログラムをこなせました。セッティングをA、B、C、Aの順で施し、走ることができたんです。それはすごく大きい。なかなかこういうテストが、レイホールのときはできなかったから。どのサーキットに行っても他を追いかけるのが精一杯だったのでね。今日は午後のクルマが、僕らの行きたい方向に割とピタッと収まっていたので、そういうことができた。1台体制でもうまくいっている時はこういう風に前に進めるし、逆にバーバーでのテストみたいに、ヘンなところに入っちゃうとなかなか抜け出せない。

「初日5番手はセントピートでのベストだし、望み得る最上の結果結果ですね」

――初日がP5っていうのは、ハッピーなんじゃないですか?

佐藤琢磨:そうですね。セント・ピートでのベストだし、望める最高の結果じゃないですか? これ以上速くてもしょうがないっていうか……それだと明日コケる可能性が出てきちゃうし(笑)。基本のセットが見つけられたのが今日は良かったですね。雨も降らずに済んだし。

――午前17周、午後18周。こなした周回数にも納得ってところですか?

佐藤琢磨:それはわからない。最初、僕らは7分ぐらいピットで待ってたのかな? ラップタイムが良かったのは、そのことも影響していたかも。いずれにせよ、初日としてはいい手応えが得られました。
以上

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