2014年6月1日日曜日

2014 INDYCAR レポート 第6・7戦デトロイト :デトロイトの予選ルール、なんと金曜日に発表!

 土曜日決勝のレース#1の予選は、前日の金曜日に行なわれたプラクティス2回でのラップ・タイムによって順位をつけ、奇数順位はグループ1、偶数順位はグループ2に振り分けられる。

 レース#1用の予選は通常のロードレースと変わらない。3段階で争われるものだ。ただし、Q1の2グループの走行順は、グループ1が先、グループ2が後とインディーカーが予め決定した。他のロードレースの場合、金曜最速ドライバーが自らの属するグループの走る順番を選べるのだが、ダブルヘダーではそれができない。ここには、2グループに2レースのトータルで公平なチャンスを与えるための配慮がされている。

 レース#1用の予選の場合、グループ2の走る路面は、グループ1が10分間アタックを続けた後なのでタイヤ・ラバーが載っており、コンディションは良い。それはQ2により近いコンディションであるから、Q2を戦うために有利だとも捉えられて来ている。しかし、そのアドバンテージを土曜日に享受するのはグループ2になる。

 レース#2用の予選は、上記と同じグループ分けを使い、それぞれが12分間の予選セッション(最低でも5分間のグリーン・タイムが保証される)を1回行うのみだ。
 走ったグループに関係なく、一番速いタイムを記録したドライバーがポールポジション。そのドライバーが属していたグループは、タイム順に奇数グリッドを与えられる。普通に考えれば、後に走るグループの方が速いラップ・タイムを出せる可能性が高い。路面のグリップが上がっているからだ。レース#2用の予選ではグループ2が先、グループ1が後に走る。つまりは、ポールポジション獲得の可能性はグループ1の方が高い。レース#1用予選ではグループ2が優遇され、レース#2ではグループ1に有利な条件が与えられるのだ。もちろん、雨などの要素が加わった場合には、この限りではないが……。

 そしてもうひとつ。ポール獲得ドライバー用のボーナス・ポイントだが、これはレース#2用では両グループのトップに与えられる。金曜の順位が偶数だったというだけでポール獲得のチャンスが激減……では、あんまりだからだ。

 ところでこのルール、発表されたのって昨日でした。デトロイトのプラクティス初日に、翌日の予選ルールが発表……ってインディーカー、ギリギリ過ぎるでしょ。
 各エントラントの走る距離を抑え込んだり、タイヤの消費量を少なくさせたり……というコンセプト=出場経費高騰の防止で、ダブルヘダーは去年始まった時からタイヤは1レース分しか供給されてない。その分プラクティスの回数が少なくされるんだけど、予選はレース#2でも3段階のを他と同じようにやって欲しい気もする。
以上

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