2015年6月4日木曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨にQ R9 ファイアストン600編:「テキサスは私たちのホーム・レース。今週末も力強く戦えることを楽しみにしています」

(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレスリリースより)

「ファンにもドライバーにもエキサイティングな
テキサスのハイ・バンク・オーバル」


――テキサス・モーター・スピードウェイとは?

佐藤琢磨:テキサス・モーター・スピードウェイはスリリングなコースですね。ヴェライゾン・インディーカー・シリーズで最も急なバンクになっていて、そのためにレースは大変エキサイティングなものになります。近ごろはルールによってダウンフォースが削減されており、バトルはより難しさを増していますが、それでもサイド・バイ・サイドで走る頻度は他のコースより多く、時には3台が並走するほどです。テキサスはファンにもドライバーにもエキサイティングなレースを提供してくれる。そう思います。私たちはテキサス州を本拠地とするチームですから、ホーム・レースです。ファンからのサポートは大きく、クルーたちの家族もたくさん応援しに来てくれます。ということで、私は今週末も力強く戦えることを楽しみにしています。
「メカニカル・グリップをいかに高めるかがポイントです」

――テキサスでの成功の鍵は?

佐藤琢磨:以前のテキサスはいかにフリクションをなくすかがすべてでした。しかし、パック・レーシング(集団を作っての競争)とならないようにダウンフォースが大幅に減らされてからというもの、いかにメカニカル・グリップを高くするかが重要になっています。スティントを通じてアクセル全開を保てるだけのダウンフォースは、ウィングをルールの限界まで立てたセッティングにしても今やありません。トラフィックの中での安定性を確保することにセッティングでは重点を置きます。

――ナイト・レースについては?

佐藤琢磨:ナイト・レースはファンにとってよいことだと思います。直射日光が当たらないので、コンディション的に随分楽になりますよね。私自身もナイト・レースは好きですよ。ナイト・レースって、それ自体がエキサイティングに見えますよね。ドライバーの視点からすると、昼でも夜でも大きな違いはありません。しかし、夜になって気温が下がるとダウンフォースは増すので、その点は助かりますね。

「良い流れに乗っていることは間違いない!」

――デトロイトでのパフォーマンスによって流れがよくなっている点については?

佐藤琢磨:我々は良い勢いに乗っている。それは間違いないと思います。もう何週間も連続してレースを戦っており、ポジティブさ、ハッピーさを感じた状態でレースに臨むことは重要です。モチベーションを高く持ち、自信を持っていれば良い仕事ができますし、健康にもいい。それはチームのクルー全員に言えることです。クルーは5月の1ヵ月間、素晴らしい仕事をしてくれましたが、短い休みが与えられる前に、この先まだ2週続けてレースが行われます。

――去年のリヤ・ウィングと今年のエアロ・キットの併用については?

佐藤琢磨:全員が2014年型ダラーラのリヤ・ウィングの仕様義務づけですから、先月のインディー500とはエアロ・パッケージが違ったものになります。今シーズン用に作られたルールで最初から決まっているものです。インディー500用のエアロだと、1.5マイル・オーバルに必要なダウンフォースが得られないために、そのようなルールにされています。そのエアロ・パッケージではまだ走ったことがないのですが、空力効率は去年までのパッケージよりも向上していますから、レースでのスピードは去年までより高くなるでしょうね。どれだけ速くなるかは、インディーカーの決めるウィングの角度によって大きく変わって来ます。
以上

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