2015年6月8日月曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R9 ファイアストン600 Day1 ファイナル・プラクティス:「いろいろとマシンに関する判断が難しいところですが、明日も頑張っていきます!」

 「タイヤの性能劣化が大きい……」

Jack Amano (以下――):ファイナル・プラクティスは良い成果を挙げられましたか?

佐藤琢磨:うーん……ビミョー……。

――どのへんが?
佐藤琢磨:タイヤがヤッパリすごい落ちるね。摩耗というか性能劣化が大きいですね。ダウンフォース的には、僕らは結構着けてる方だと思ったんだけど……。
――ダウンフォースを着けて行ったのにマシンに安定感がなく、タイヤにもキツかった。
佐藤琢磨:そうそう。前半はわりかし良かったと感じてたんですけど、後半にフレッシュではないんだけれど、そんなに走ってないタイヤを投入したんですよ。午前中のプラクティスで予選シミュレーションに使ったヤツを。5周しかしてないものでした。それで出てったら、最初の7~8周はよかったんだけど、その後はなんだかもう……途端にダメになっちゃった。結構速いスコット・ディクソンとかがあのタイミングでは一緒に走ってたんだけど、アッという間に置いて行かれちゃった。

――何周か一緒に走っていたようだったけれど?
佐藤琢磨:そうだったんですけど、置いて行かれちゃった。

――では、レースに向けてはセッティングを再考しないとなりませんね。
佐藤琢磨:この症状を完全に直すのは難しいでしょうけどね。

「僕らは真ん中をとっているんですよ
組み合わせが5通りあるとしたら3か4のところ」

――左右非対称のウィングレットは、どういう効果があるんですか?
佐藤琢磨:特に大きな意図はないですよ。

――そんなことはないでしょう?
佐藤琢磨:いや、もちろんあるけど(笑)。結局、僕らは真ん中を取ってるんですよ。ロードコース用のウィングレッドを使うとダウンフォースが出過ぎるし、スーパー・スピードウェイ用ウィングレットだけだとダウンフォースが足りない。中にはロードコース用のウィングレットを使って、フラップを取り外しちゃってるところもある。組み合わせが何通りかあって、僕らはそういう意味では、例えば5通りぐらいあるとしたら、3か4のところにいるんじゃないかな? いや、ヤリ方はもうちょっと種類があるかな? 7~8種類がありますね。

「夜になれば今のままのセッティングで早く走れると思うんですけど」
――明日に向けてはもっとダウンフォースを着けるって方向性になるんですよね、きっと?
佐藤琢磨:気温が高かったら着けなきゃいけないけど、気温てどんどん落ちて行くでしょ、スタートしてから。気温が落ちてって、その大変な山のところさえ越えれば、夜になれば今のままのセッティングで僕らも結構速くなると思うんです……けどね。

――では、序盤の難しい時を何とか耐えれば……ということですね?
佐藤琢磨:まぁ、リヤ・ウィングは可変式のを持ってるから。ただ、アレをレース中に使うとピット・ストップで大きく遅れるからなぁ。せっかく順位を上げても、イエローのピットでやったら多分10台ぐらいに抜かれちゃう。

――ウィングのアングルを変える新しいパーツがあるんですか?
佐藤琢磨:いや、インディー500で毎回使ってるじゃないですか、アレですよ。

――今年から導入された新機構ではなく。
佐藤琢磨:アジャスターですよ、ステーの。

――可変式のと、そうでないものから、どっちを使うか選ぶってことですか。
佐藤琢磨:みんな可変式を使ってますよ。こことインディーでは固定式で行く人は少ないんじゃないかな?

――そのチョイスを含め、判断がアレコレ難しい状況なんですね。
佐藤琢磨:はい。でも、明日のレースも頑張って行きますよ。
以上

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