2015年8月31日月曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Day2 予選:「明日のウォームアップでマシンをよくしたいと思ってます」

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
「セッティングを変えてマシンのバランスは良くなっていました」

Jack Amano(以下――):予選には新セッティングで臨んだのですか?

佐藤琢磨:はい。プラクティスが順調じゃなかったので、クルマのセッティングを変えました。その結果、マシンのバランスは良くなっていました。手応えもそれなりにありました。ただ、また十分なスピードがなかった……ということだと思います。
――レッド・タイヤのパフォーマンスは、今回はどんなでしょうか?
佐藤琢磨:悪くはなかったとは思うんですけど、僕らの予選アタックには不運が重なっていました。チームメイトのジャック(・ホウクスワース)のマシンにトラブルが出て、その詳細はまだ聞いていないんですが、オイルと水などがコースに撒かれてしまったんです。僕は多分、そうなった路面を踏んだ最初のドライバーだったんだと思います。それが自分たちのレッド・タイヤでのウォーム・アップ・ラップでした。アタックに入る準備をする段階のターン9でクラッシュしそうになった。ブレーキをロックさせて。そのままの勢いでシケインに入って、そこからターン11に行くまでのところでハッキリは見えなかった。ジャックがトロトロと走っているのは見えましたけど……。そういう状況でも、アタックを始めるところだった自分としてはアクセルを踏んで行かなくちゃならなかった。そのままアタック・ラップに入りましたが、計測ラインを超えたところのターン11でマシンがいきなり滑ってしまった。今回のレッド・タイヤって1周しか持たないんですね。だから、アタックに行ったその1周がもうすべてでしたね。それでも、2周目になってもグリップ感がまだあったので走り続けました。前のラップのヘアピン(ターン11)が全然良くなかったので、2周目はピット前に到達するぐらいまでのタイムが、前のラップより速くなってました。なのに、今度はターン1でステファノ・コレッティが目の前に出て来て、思い切りインタフェアーされちゃいました。

――ピット・アウトして来たんですか?

佐藤琢磨:ピット・アウトして来たのか、コース・アウトした後に戻って来たのか、ちょっとわからなかったけど、コーナーにはイエロー・フラッグも出てましたね。だから、もうどうしようもなかった。そこで今日の僕らの予選は終っちゃいました。

「今年のブラックは去年のレッドに近いところまでいっているかも」

――今回はブラックもレッドも、タイヤは摩耗がかなり激しいんですね?

佐藤琢磨:はい。去年に比べてブラックは1ステップほどソフトになってます。去年のレッドに近いぐらいのところまで行ってるんじゃないかな? 元々ブラック・タイヤも1周か2周しか持たないってわかってたんですが、レッドはさらにそこからソフトですから。それと、今回の場合、一度走ったタイヤでもう一度走る場合、2回目にはだいたいコンマ5秒ぐらい落ちちゃうんですね。レッドがどれだけ持つのかは、予選で使ってみなければわからなかった。そういう点では、今日の3段階の予選はおもしろい戦いになっていたと思います。残念ながら、僕らはそこに参戦して行くことができてませんでしたけど……。

――それだけ減りが早いタイヤだと、明日のレースはかなりタイヤ・マネジメントが重要ですね?
佐藤琢磨:そうなりますね。レッドのスティントが特にそうですね。どれぐらいの状況になるのかがわかりませんけど、レッドの新品を2セット持っているからと言って、ライバルを抜いて行けるとか、そういう感じではないですよね。

――2セット持っててもアドバンテージにならない?
佐藤琢磨:無くはないと思います。ニュー・タイヤの方がユーズドよりは良いので。ただ、レッドを2回使うかは、そこいらへんが難しいです。

――ウィル・パワーは今日の予選でレッド2セットを、両方とも2回使ってたと思います。それって、もう今日与えられてるレッドはレースで必要ないって判断だったのでは?
佐藤琢磨:そんなに走ってました?

――ファイナル・ステージでレッドで2回アタックして、最後にブラックでアタックしましたから。
佐藤琢磨:レッドのドロップ・オフと、新品のブラックの比較で、ブラックの方が良かったということでしょうね。自分たちの隣りのピットでファイナルを戦っていたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は、ブラックで行きそうな構えを見せてたんですけど、最後にレッドに換えて出てっちゃった。あれはもったいないなって僕らは見ていて考えてました。もちろん、これは結果論ですけどね。でも、僕も今日の予選を走ってみて、一度使ったタイヤで走った時のドロップが大きかったので、ブラックのニュー・タイヤが最後は良いんだろうなって、見ていて思ってました。

――ユーズドのレッドは明日のレースに必要ないってパワー陣営は考えたんでしょうね。
佐藤琢磨:まぁ、そうですね。それと、ここはパスが難しいからポール・ポジションが大事だって考えたんだとも思いますね。だからハッキリ言って、明日レッドのフレッシュを2セット持っているからと言って、そんなに有効なツールじゃないですね。むしろ、ブラックのニュー・タイヤの方がいいかもしれない。

――ブラックでのロング・スティントについて、佐藤選手の今の状況はどうですか?
佐藤琢磨:あんまり良くないです。

――その対策は?
佐藤琢磨:新しいセットアップですかね。明日のウォーム・アップでマシンを良くしたいと考えています。
以上

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