2016年9月3日土曜日

2016 INDYCARレポート 第15戦 インディーカー・グランプリ・アット・ザ・グレン Day1 プラクティス1:最速はスコット・ディクソン! 佐藤琢磨は14番手発進

インナー・ループを攻めるディクソン。“グレン・マイスター”にふさわしく、トップタイムでこの週末をスタート Photo:INDYCAR (Chris Owens)  クリックして拡大
グレン最多勝のディクソン、2番手ブルデイを大きく引き離す
 晴天の下、気温が19℃と涼しいコンディションとなったプラクティス1では、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)がトップ・タイムをマークした。2005年から3年連続優勝=インディーカー最多の3勝を挙げている彼は、開催決定後にインディーカー及びファイアストン・タイヤ用のテストを行い、その後にチームのテストも実施している。今シーズンにこのコースで最も多くのテストをこなして来ているはずの彼は、1分23秒8921をセッション終了間際にマークした。このセッションで彼が走ったのは10周だったが、6周目には1分24秒1281ですでにトップに立っていた。ディクソンは2番手につけたセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)に0.3626秒という差をつけてみせた。ブルデイのベストは1分24秒2547だった。
シボレー勢トップ4独占! ホンダ勢最上位は前戦ウィナーのレイホール
 3番手はポイント・ランク2番手のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)=1分24秒7401、4番手はポイント・ランク3番手のトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)=1分24秒7934と、シボレー勢がトップ4を占めた。

 ホンダのトップは先週テキサスでシーズン初勝利を飾ったばかりのグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。12周を走った彼は、その最後のラップに1分24秒8563を叩き出し、シヴォレー軍団による上位独占を阻止した。レイホールまでがトップから1秒以内。
 6番手はファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)=1分24秒8949、7番手はジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)=1分24秒9028。ここまでが1分24秒台。

AAの中で春闘するロッシがこのセッショントップ10入り
 8番手はポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)=1分25秒0393で、9番手はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)=1分25秒1587。そして、10番手はインディー500ウィナーのルーキー、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)。彼は1分25秒2667を出し、先輩チームメイトたちが 13番手(ライアン・ハンター-レイ)、20番手(マルコ・アンドレッティ)、21番手と苦戦しているのとは対照的にトップ10入りを果たした。

 このセッションでは序盤にコナー・デイリー(デイル・コイン・レーシング)が縁石部分に溜まっていた水に乗ってスピンし、ガード・レールに激突。20分以上も赤旗中断となり、走行時間が10分間だけだが延長なされた。なお、今回のデイリーのチームメイトにはミッド・オハイオで活躍したルーキーのRC・エナーソンが起用されている。彼はこのセッションで17番手だった。


事前テストを見送った佐藤琢磨は14番手

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は14番手だった。ベストは1分25秒8544で、12周を走ったうちの11周目に記録した。フォイトの2台だけがワトキンス・グレンでの事前テストを行なっていない。路面の全面改修がなされているだけに、テストは必須と考えられていたが、彼らはシリーズのハードスケジュールによるクルーたちの疲労蓄積などを理由にテストを見送ったのだ。琢磨のチームメイトのジャック・ホウクスワースは、今朝のプラクティスで19番手だった。
 プラクティス2は午後3時半に始まる。


0 件のコメント:

コメントを投稿