2017年7月16日日曜日

2017 INDYCARレポート ホンダ・インディー・トロント Day2 プラクティス3:予選直前、プラクティス3はチーム・ペンスキーがトップ4独占

トップ4を独占したペンスキー勢のリーダーはプラクティス2に引き続きパジェノー Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

パジェノー、昨日からの好調を維持してトップタイム

 トロントのストリート・コースでチーム・ペンスキーがアドバンテージを手にしつつある。デトロイトではホンダ・ドライバーが2レースともにポール・ポジションを獲得したが、トロントでは金曜日の走り始めからペンスキー勢が優勢で、土曜日になってドライバー4人によるトップ4独占を、予選を目前に控えたプラクティス3で実現した。
 トップはプラクティス2に続いてシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)で、ついに1分を切って59秒7864。ブラック・タイヤだったが、コース・レコードの59秒7747(2016年Q1/ウィル・パワー)に迫った。2番手はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)の59秒8255で、3番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)による59秒8828。4番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の59秒9529だった。路面は昨日より良くなり、今日は午前中で気温や路面温度も低かったことでタイムを出し易いコンディションとなっていた。

AA勢も奮闘!ハンター-レイ5番手、ロッシ、琢磨が7、8位と続く
 1分を切ったのはペンスキー勢、シボレー勢だけではなかった。ホンダ・ユーザーで最初に59秒台に突入したのはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)で、彼は59秒9844をマーク。それをチェッカード・フラッグが出された時に最後のラップを走っていたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が59秒9765で上回って5番手につけた。マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)は1分00秒5869のベストで14番手だった。レイホールは最終的に6番手。

昨日のコメント通り、キッチリと仕上げてきた拓磨。予選への期待も高まる Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 7番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)で、タイムは1分59秒1751。次の8番手が佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)で1秒0秒1777がベストだった。ユーズドを1セット、フレッシュを2セット使ってセッティング調整を行なった琢磨は、「路面のコンディションは良かった。クルマはもうちょっと。スピードは相対的なものだから、あとコンマ2秒は欲しい」と短く語った。チームメイト2人が彼を上回るラップをこのプラクティスでは記録。アンドレッティ・オートスポートの戦闘力は、ここトロントでさらにアップしているということだ。あとは予選に向けた最後のファイン・チューニング、気温や路面といったコンディション、それらにどれだけ順応したセッティングを用意できるか、だ。

ディクソン、タイムが出ず苦境に
チップ・ガナッシはカナーン以外の3人が17-19位

 琢磨の後ろの9位は地元カナダのジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)=1分00秒2990。トップ4こそペンスキー・カルテットに占拠されたが、5番手から9番手までがホンダ・ドライバーだった。
 昨日のプラクティス1で4番手、プラクティス2で3番手だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は、プラクティス3では20周をこなしながらベストが1分00秒6752で17番手に低迷した。ガナッシ勢のベストはトニー・カナーンによる11番手(1分00秒3859で、チャーリー・キンボールはディクソンの後ろの18番手で、マックス・チルトンは19番手と、セッティングは期待通りの向上を果たさなかったようだ。








トロントのパドックに姿を見せたブルデイ。自らの代役のグティェレスを激励 Photo:INDYCAR (Chris Jones)
* 昨日、プレスルームからの帰路に着く際にセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング)に遭遇。杖を1本持ってたけれど、それは使わずに自力でスタスタ歩いてました。「驚異的回復力!」と讃えると、「レースに戻るのが楽しみ」とニッコリ。その後の彼、チーム・マネジャーとか一緒だったのに自分でレンタカーを運転して帰ってきました。オートマチックだろうけど。

1 件のコメント:

  1. 天野さん、ブルデーの情報ありがとうございます‼驚異的回復力ですね‼元気そうな姿を見れてすごくうれしかったです。本当に、ありがとうございました。

    返信削除