2018年2月11日日曜日

2018 INDYCAR レポート フェニックス・オープン・テスト Day3 セッション4:最終セッションでも佐藤琢磨が最速!

4セッション中3セッションでトップタイムの快挙! 残る1セッションもレイホール-琢磨のワンツーで、RLLは走行全セッションを制する驚異的な結果に Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
佐藤琢磨、セッション3の自己ベストを更新!
走行2日間4セッション中、トップタイムを3回マーク

 テスト2日目もフェニックスはほぼ快晴。気温は昨日よりほんの少し低いだけで、日中の最高が27℃。夜のセッション終了時は22℃だった。今日も風が強く吹くことはなく、データを集めるには格好のコンディションとなっていた。
 4回目=最後のプラクティス・セッション。毎年ここでは多くのマシンが走り込みを続け、最後の方ではトラフィック・テストをトライするチームも多くなる。今年もそれは同じだった。


Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
  日中のセッションで19秒3920をマークしていた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、陽の落ちてからの最終セッションでは19秒3790という今回のテスト最速ラップを叩き出した。4セッションでの3回目のトップ。昨日の2セッション目はチームメイトのグレアム・レイホールがトップで、琢磨は僅差の2番手。全4セッションでのトップを惜しくも逃した。

「高いメカニカル・グリップが得られている」と語る琢磨
「今シーズンはショートオーバルのレースも楽しみ!」


 「こんなに良いテストは今までになかった」と琢磨本人も喜んでいた。各セッションは3時間もあるので、何か幸運が味方してトップ……というパターンはない。そうした状況で4セッション中の3セッションでトップはすごいパフォーマンスだ。
 ペンスキーやガナッシとの真っ向勝負ができているということで、琢磨は目を輝かせていた。



昨年苦しんだショートオーバルにも十分以上の手ごたえを得ることができ、琢磨とRLLにとって成果の大きい2日間となった Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 
 「ダウンフォースが少ないマシンで、今の状況では空力パーツでチーム毎に色々なトライをするっていうのができない状況。メカニカル・グリップが重要で、それがレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのマシンは得られているということだと思います」と琢磨は話し、「マシンは昨日の走り出しと比べて確実に進歩しています。ショートオーバルでのレースも今年は楽しみになりました。これから開幕戦までの間にバーミンガムの常設ロードコースで1日、ストリート用にセブリングで1日のテストを行います」と締めくくった。
 4月初旬のフェニックスでの第2戦までにペンスキーやガナッシはどこまで巻き返して来るのか。今回のテストでの優位をレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが保って戦うのか、非常に楽しみだ。

ウィル・パワー、2日間総合で2番手に
ディクソンは最終セッション30分前にフェンスに接触

 セッション4で2番手、2日間総合でも2番手につけたのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)=19秒3878。3番手はトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)=19秒4018。こちらも2日間総合での3番手につけた。
 セッション4番手で総合4番手は昨年度チャンピオンのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)=19秒4257。
 琢磨のチームメイトのレイホールは総合5番手。ただし、その19秒4574のラップが記録されたのはテスト1日目のセッション2。 

 
AA勢のトップタイムをマークし、マルコ・アンドレッティはカーナンバー98の新体制でいいスタートを切ったPhoto:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大   
  6番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)=19秒4658。ブライアン・ハータが共同オーナーの98号車になってアンドレッティ三世はトップ・コンテンダーに戻って来た。7番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)=19秒4729。ライアン・ハンター-レイは10番手と、チーム内最速となったところもマルコにとっては大きな自信に繋がるだろう。
 スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は8番手=19秒5152。彼はすベての走行が終わる30分前にターン2で壁に軽く接触、サスペンションを壊してテストを終えた。
以上

4 件のコメント:

  1. エアロが統合され、ダウンフォースが減る今年は琢磨さんは強いだろうと思っていたが、ここまで強いとは‼

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  2. 雨で速いドライバーはダウンフォースが減っても速いですからね。

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  3. 天野さん、取材おつかれさまです。琢磨選手、絶好調ですね‼琢磨選手のマシンカラー、めっちゃかっこいいです‼今シーズンは、琢磨選手とレイホールそしてやっぱりブルデーに期待してます。ブルデーとジミーバッサーがまたタッグを組むみたいですが、KV時代のマシンを復活してほしいな…。今シーズンのブルデーのマシンもっとアップで見たかった。開幕が待ち遠しいですね‼天野さんのブログも、楽しみにしてます‼

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    1. サメフェイスのカラーリングですね。

      復活してましたよ(^^)/

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