2018年8月25日土曜日

2018 INDYCAR レポート R15 ボンマリート・オートモーティブ・グループ 500 Day1 プラクティス2:プラクティス2も最速はアレクサンダー・ロッシ

好調ぶりを維持するロッシ。このセッションもトップタイム Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ロッシ、さらに勢いを増しそうな予感
対するディクソンもセッション終了間際に肉薄


 予選を行わないこととしたことでプラクティス・ファイナルは最初の予定の1時間より30分長く行われた。出場チームにレース・セッティングを進めさせることでレースは安全になり、競争が内容の濃いものになる。
 気温が22~23℃と涼しいコンディション。路面も気温とほぼ変わらない温度の低さとなっていたのは、コンスタントに風が吹き続けていたのも影響していただろう。風向きはプラクティス1とほぼ同じで、メイン・ストレートで向かい風になっていた。
 7人のドライバーが100周以上をこなし、最速はセッション終盤に183.060mph平均のラップを出したアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)だった。2連勝中の彼が今日の両セッションで最速。更に勢いを増しそうだが、セッション終了間際にポイント・リーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がロッシに0.0051秒差に迫る183.022mphをマークした。


ディクソンはこのセッションも最後には好調ロッシに肉薄 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
テストなしでパフォーマンス向上を果たしたチップ・ガナッシ

 ロッシを走らせるアンドレッティ・オートスポートは4台全員でテストに来ている。しかし、ディクソンかはテストに来ないでほぼ同じパフォーマンスを獲得している。チップ・ガナッシ・レーシングが底力を発揮し、ディクソンがポコノでのレース後に話していた希望、”走り出しのマシン・セッティングを高いレベルにしたい”を実現したのだ。インディーカー2年目のチームメイト、エド・ジョーンズも182.268mphで4番手の好位置につけている。

シボレー勢、いまだ不発
ハンターレイはウォールにヒット


 3番手はルーキーのピエトロ・フィッティパルディ(デイル・コイン・レーシング)=182.294mph。5番手もルーキーのザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)だった。
 6番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、7番手はプラクティス1で4番手につける好調ぶりを見せていたトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)で、彼がシボレー軍団の最速。

 8番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)で、9番手はセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)。そして、10番手がランキング4番手でまだチャンピオンの可能性を残しているウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。

 ポイント3番手のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、プラクティス1が10番手と今ひとつで、夜のプラクティス2は12番手と状況が良くない。53周目にターン4で壁にヒット。右リヤ・サスペンションを傷め、セッション終盤を走れなくなった。
 意外やシボレー勢が苦戦。明日のレースは気温や路面温度がこのセッションとは大きく異なるものになる可能性があり、まだまだ余談は許さない。しかし、涼しい状況で仕上げたハイ・レベルのセッティングに暑いコンディション用の調整を行なうのが考えられるベスト。プラクティス・ファイナルで速かった面々がレースでも中心的存在となると考えられ、そうなるとチャンピオン争いもディクソンvs.ロッシに絞り込まれて行くと見ていいかも知れない。

佐藤琢磨はこのセッション13番手
「もっとセッティングを良くしたかったが思い通りにいかなかった」

 
このセッション13番手の佐藤琢磨。明日の決勝はポイントランキング順となり13番グリッドからスタートする Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は13番手。序盤に上位タイムを出していたが、「みんなもそうだった可能性があるけれど、あの時点での我々はマシンの確認をしていたので、搭載燃料が少なかった」と琢磨。「その後に燃料を満タンにして走ると、あまりマシンはよくなかった。プラクティス1ではショック・アブソーバーにトラブルがあってスピードが出せていなかったと判明。予選がなくなって、決勝用のセッティングをする時間ができたのはプラスだけれど、もっとセッティングを良くしたいと考えていたのになかなか思い通りには行かなかった。明日、暑くなるともっと状況は難しくなる。ターン3のバンプを超えるのも、今のままではあまり良くないので」とセッティングをもう1ランク上げたい様子だった。13番グリッドからのスタート。どこまでポジション・アップを果たせるか?
以上



 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は13番手。序盤に上位タイムを出していたが、「みんなもそうだった可能性があるけれど、あの時点での我々はマシンの確認をしていたので、搭載燃料が少なかった」と琢磨。「その後に燃料を満タンにして走ると、あまりマシンはよくなかった。プラクティス1ではショック・アブソーバーにトラブルがあってスピードが出せていなかったと判明。予選がなくなって、決勝用のセッティングをする時間ができたのはプラスだけれど、もっとセッティングを良くしたいと考えていたのになかなか思い通りには行かなかった。明日、暑くなるともっと状況は難しくなる。ターン3のバンプを超えるのも、今のままではあまり良くないので」とセッティングをもう1ランク上げたい様子だった。13番グリッドからのスタート。どこまでポジション・アップを果たせるか?

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