2019年1月24日木曜日

2019 INDYCARレポート 1月23日:デイトナ24時間が明日開幕

アロンソの乗るコニカミノルタキャディラックDPiーVR Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
アメリカの2019モータースポーツ・シーズンが開幕!
 アメリカのIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ開幕戦=ロレックス24アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)の公式日程が明日スタートする。アメリカ・オリジナルのスポーツカー最高峰=DPi(デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル)を頂点とする4カテゴリーに合計47台がエントリー(DPi:11台、LMP2:4台、GTLM:9台、GTD:23台)。土曜日の夕方に24時間に渡る耐久レースのスタートが切られる。


アキュラ・チーム・ペンスキーのアキュラDPi。写真の6号車には、モントーヤ、ディーン・キャメロン、パジェノーが搭乗 Photo:Masahiko Amano 
DPiクラス3年目で盛り上がるメーカー対決
今年もインディーカー、F1等から強力助っ人が集結

 アメリカのモータースポーツ・シーズン開幕を告げるビッグ・イベントは、1月下旬から2月初旬に行われる。DPiが誕生して今年は3シーズン目で、キャディラック、マツダ、ニッサン、アキュラと4メーカーがしのぎを削る活況となっていることから耐久レース用の助っ人としてインディーカーやF1、ストック・カーのドライバーたちが起用されている。
 F1チャンピオンのフェルナンド・アロンソは昨年に続いて2回目の出場で、今年はウェイン・テイラー・レーシングが走らせるキャディラックDPiに乗る(昨年はLMP2で出場)。そして、彼のチームメイトとして小林可夢偉がアメリカン・スポーツカーに初登場する。その他にもF1グランプリ経験者は、ファン・パブロ・モントーヤ(アキュラ・チーム・ペンスキー/アキュラDPi)、ルーベンス・バリケッロ(JDC-ミラー・モータースポーツ/キャディラックDPi)、クリスチャン・フィッティパルディ(アクション・エクスプレス・レーシング/キャディラックDPi)、セバスチャン・ブルデイ(フォードGT/GTLMクラス)、パストール・マルドナド(ドラゴンスピード・オレカ/LMP2クラス)、ペドロ・ラミー(フェラーリ488GT3/GTDクラス)が出場する。

ディクソンはチップ・ガナッシのフォードGTで出場
 インディーカーからの出場は、もちろんF1からより多い。昨年を含む4回のタイトル獲得を誇るスコット・ディクソンは、チップ・ガナッシ・レーシングがオペレーションを担当するフォードのファクトリー・チームでフォードGTに乗る。このチームにはチャンプカーで4回チャンピオンになっているブルデイ、インディーカー出場経験豊富なライアン・ブリスコーもいる。

チームペンスキーはインディー500ウイナー3人!
 アキュラのDPiプロジェクトはチーム・ペンスキーに委ねられていることから、ドライバー・ライン・アップに占めるインディーカー経験者は最も多い。インディー500で3勝しているエリオ・カストロネヴェス、1999年のCARTシリーズ・チャンピオンで2000年インディー500ウィナーのモントーヤ、2016年チャンピオンのシモン・パジェノー、2016年インディー500ウィナーのアレクサンダー・ロッシが参戦2年目を迎えるアキュラDPiで総合優勝を狙う。

キャディラック勢はインディーカードライバー7人!
 2年連続チャンピオンで、デイトナも2連勝中のキャディラックは今年はエントリーが6台に増えた。現役インディーカー・ドライバー及びインディーカー経験者を挙げると、マイク・コンウェイとクリスチャン・フィッティパルディ(アクション・エクスプレス・レーシング)、フェルナンド・アロンソ(ウェイン・テイラー・レーシング)、ルーベンス・バリケッロとトリスタン・ヴォーティエ(JDC-ミラー・モータースポーツ)、レネ・ビンダーとカイル・カイザー(フンコス・レーシング)がいる。
 LMP2にはセバスチャン・サーヴェドラが出場。GTLMには前述のフォードGTの最大のライバルであるシボレー・コルべットのワークス・チームにヤン・マグヌッセンがいる。

注目の女性インディーカードライバー3人が駆るNSXエヴォ
 GT3と似たカテゴリーであるGTD(GTデイトナ)は多くのメーカーが参戦している。
 アキュラはNSXエヴォが今回デビュー。2台が走るが、そのうちの1台はキャサリン・レッグ、アナ・ベアトリス、シモーナ・デ・シルヴェストロと、3人のインディーカー経験を持つ女性ドライバーが乗る。もう1台にはインディーカーからNASCARのストックカーに転身したAJ・アルメンディンガーがアサインされている。
 レクサスは参戦体制を変更。2台のRCF GT3を走らせるチームのオーナーは1997年CARTシリーズ・チャンピオンのジミー・ヴァッサーになった。彼らのドライバーライン・アップにはジャック・ホウクスワースとタウンゼント・ベルというインディーカー経験者が含まれ、全日本F3チャンピオンで、スーパーGTチャンピオンにもなっているニック・キャシディが今回そこに加わっている。

 この他にもGTLMのBMWチームからコルトン・ハータ、LMP2にセバスチャン・サーヴェドラが出場。F1チャンピオンのニキ・ラウダの息子マティアス・ラウダもフェラーリ488GT3の51号車に乗る。

 明日の木曜日は、午前中にプラクティスが1回、午後にはプラクティスと予選、さらにはナイト・プラクティスがスケジュールされている。
以上

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