2025年8月31日日曜日

2025 INDYCAR レポート R17 ボーシェッタ・バーボン・ミュージック・シティ・グランプリ:リナス・ヴィーケイの乗るデイル・コイン・レーシング/ホンダに新スポンサー

 

Photo:Dale Coyne Racing

新スポンサーは仮想通貨のマイニングノードを扱う企業オールト・ブロックチェイン

 デイル・コイン・レーシングが今週末にナッシュヴィル・スーパースピードウェイで走らせるカー・ナンバー18は、来シーズンから大々的に同チームをサポートする新スポンサー=オールト・ブロックチェインのカラーリングが施されたものになる。ドライヴァーは今シーズンからDCRで走り、トロントで2位フィニッシュして表彰台に登壇。ランキング13番手につけているオランダ出身の24歳=リナス・ヴィーケイだ。



2台フルサポートの複数年契約!ドライヴァーはDCRにしては早いハロウィーン前に発表

 今日、DCRは2026年の新体制をナッシュヴィルのダウンタウンに昨日オープンしたばかりのメルズ・ドライヴ・インで発表。店の前のストリート上で新カラーリングの施されたマシンの除幕式も行われた。メルズはアメリカン・グラフィティの舞台となったサン・フランシスコのドライヴ・イン・スタイルのカフェ。ナッシュヴィルのものはその支店で、街のキャタクターに合わせ、カクテルも提供するレストラン&バーとされている。
 オールト・ブロックチェインのCEOであるトッド・ノールトは、2台体制をフルにサポートすること、複数年契約であること、カー・ナンバーが18と19になること、それらはまったく同じではないが似たカラーリングになること……などを明らかにした。
 参戦資金の目処が立ったことで、オーナーのデイル・コインは、「ドライヴァー・ライン・アップはハロウィーン前には発表できるだろう。これは我々のチームにしてはかなり早いね」と笑った。いつも年明けからシーズン直前のテスト時に乗せるドライヴァーを明らかにするのが恒例だからだ。

DCRの躍進を支えたエンジニアリング体制も継続! 気になる2人目のドライヴァーは?

 ふたりのドライヴァーは誰になるのだろう?
そのひとり目がリナス・ヴィーケイであることは間違いないだろう。彼とタッグを組んでいるマイケル・キャノン、そして、ルーキーのジェイコブ・エイベルを担当しているマイク・コリヴァーといった優秀なエンジニアたちは、来年もDCRで働くことがすでに決定しているという。
 問題はふたり目のドライヴァーだ。これまでにないほどの資金が流入するとなれば、資金持ち込みでシートを確保しているエイベルの立場は危うくなる。DCRとすれば、速いドライヴァー、将来性の見込めるドライヴァーを選んでいいのだ。インディー500での予選落ちをはじめとして、パフォーマンスが決して良いとは言えないエイベルの残留は突如として難しくなったように見える。継続参戦し、2シーズン目に彼がパフォーマンスを大きく向上させる可能性はゼロではないが……。
 エイベルに代わってカー・ナンバー19を委ねられる候補は? と考えてパッと思い浮かんだのは、2025年インディーNXTチャンピオン兼ルーキー・オヴ・ザ・イヤーになったばかりのデニス・ハウガー(ノルウェイ出身/22歳)。トップ・カテゴリーであるインディーカーでも即座に好パフォーマンスを発揮できるかは未知数だが、才能に恵まれていることは疑い無しだ。あるいは、2022年インディー・ライツ・チャンピオンで、2024年に初めて行ったフル・シーズン出場(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダから)でポール・ポジション1回獲得(ロード・アメリカ)、表彰台に2回(バーバー・モータースポーツ・パークとワールド・ワイド・テクノロウジー・レースウェイで3位)上るという素晴らしい結果を残したリナス・ルンドクヴィスト(スウェーデン出身/26歳)。彼もインディーカーへの復活を熱望しており、シーズンが後半に入ってから、サーキットでは彼の姿が頻繁に目撃されている。
以上

0 件のコメント:

コメントを投稿