2019年4月6日土曜日

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day1 プラクティス1:バーバーでのプラクティス1はフェリックス・ローゼンクヴィストが最速

コースにラバーが乗る前から積極的に走行を重ねたローゼンクヴィストがこのセッションをリードする Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 雨上がりのコースコンディションでルーキーから走行開始

 昨晩到着した時のアラバマ州バーミンガムは小雨で、気温16℃。
 今朝のバーバー・モータースポーツ・パークは、曇りで気温18℃。ただし、朝方まで雨が残ったことで路面は思い切りグリーンだった。
 走行時間は45分。しかし、路面でき上がるのを誰もが待ちたい。いつものことながら、セッション前半は走る者少なし。1セット多くタイヤを供給されるルーキーたちがまず走り始めた。
 参考までに去年のデータを。ポール・ポジション・タイム(ジョセフ・ニューガーデン/チーム・ペンスキー)は1分07秒4413で、予選最速はQ2でニューガーデンが記録した1分07秒0583だった。

 ルーキー・アワーに最速ラップをマークしたのはフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)=1分09秒4584だった。2番手にコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)=1分09秒4987。
 ここでマテウス・レイスト(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がアウト・ラップ中のクラッシュ。前後ウィングを壊してストップ。赤旗に。





グリップの低い路面に苦しむドライバーが続出。拓磨もハーフスピンを喫する Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

スピンとストップでプラクティスはたびたび中断
 コース清掃が終わると、ベテラン勢も走行開始。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)らがパパッと上位に飛び込んで来た。ここでまた赤旗。3番時計を出した琢磨はハーフ・スピンして小さくコースオフするものの走り続けてピットに戻ったが、トニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)とジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がスピン&ストップしたためだった。
 コースがクリーンになってグリーン。全車がコース・イン。そして今度はスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)がグラベル・ベッドにスタック。これで赤旗、セッション終了となった。

ローゼンクヴィスト、09秒2でこのセッショントップに
 前半は走行を控え、後半は赤旗で寸断……というプラクティス1となった。トップはベストを1分09秒2296まで縮めたローゼンクヴィスト。「レッド・フラッグが多くて走り込めなかった。それでも最初のセッションをトップで終えられたのだから、良い週末のスタートにできたと言えると思う」とローゼンクヴィストは語った。
 2番手にはセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)が1分09秒2750で来た。彼は、ブルデイは、「マシンは上々だが、予選で大事なのはレッド・タイヤでの速さ。そこにマシンを持って行くのが難しい」とコメント。
 3番手はヒンチクリフの1分09秒3276。4番手はディクソン=1分09秒4373。5番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)=1分09秒4452だった。

ハータ、オーワードが6,7番手に
佐藤琢磨、トップとの差0.3秒で8番手

 

前戦で最年少優勝を遂げ、ニューカラーリングで登場したハータ。バーバーでも順調な滑り出し Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
 6、7番手にルーキーのハータとオーワードが入った。彼らの自己ベストはそれぞれ、1分09秒4987と1分09秒5007で、差は僅かに0.002秒(!)。琢磨はその後ろの8番手。ベストは1分09秒5479で、トップとの差は0.3183秒だった。
 「走り出してすぐに好いタイムは出せたけれど、計測できたラップは2周だけ。クルマをまだ完全に把握できていない。路面ができ上がって行っている状況で、自分たちのクルマについて感じたのは、かなり”エッジー”だということ。結構唐突な動きが出る。扱いづらいところがあるんですよね、ハーフ・スピンもしちゃったし。だけど、出てってすぐ、そこそこにコンペティティヴなタイムが出せたっていうことは、傾向としては悪くないと思うんですよね。サーキット・オブ・ジ・アメリカスでの走り始めに比べたら全然好い。
COTAでは結局最後までクルマがまとまらなかったじゃない? それに比べて、今回は全然好くて、通常に戻ったっていう感じですね」

 9番手はロッシ=1分09秒8022。10番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)=1分09秒8294。
 開幕から2連続PP獲得中のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は11周を走ったが、ベストは1分09秒9440で12番手。ニューガーデンは14番手だった。

 ランチ・ブレイクになってもバーバー上空は曇り。時折黒っぽい雲も現れるものの、雨は降り出していない。このままプラクティス2はドライ・コンディションで行われることとなりそうだ。

以上

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