2019年4月8日月曜日

2019 INDYCAR レポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Race Day ウォームアップ:グレアム・レイホールがトップ・タイム



ウォームアップでのトップタイムはレイホール Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
土曜夜の雨でラバーが流れコンディションは一変

 昨日の夜、9時前までプレス・ルームにいたら、8時ぐらいから雨になった。遅れていた雨雲がバーミンガムに到着した。強い降り出だな、と思っていたら、しばらくして強烈な暴風雨になった。そのギリギリ前にサーキットを出ていたのは幸いだったが、ホテルに戻る頃には雷もバリバリ鳴り出していて、荷物を下ろすだけで結構濡れた。その雨は、ほぼ夜の間ずっと降り続けていて、朝方に上がったらしい。起きたら空は晴れていた。しかし、あれだけの雨量だと、サーキットの路面からラバーはほとんど流されてしまう。
 ウォーム・アップ=ファイナル・プラクティスは気温23℃でスタート。路面は32℃とそこそこ温まっていた。走行開始が11時と普段より遅めだからだ。セッションは30分間で、最速はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の1分10秒1751。2番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の1分10秒2853。3番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の1分10秒5107だった。誰も1分09秒台に入っていないのは、やっばり路面が悪かったから……なのか……。


アンドレッティ、ペンスキーは若干セッティング向上か

 4番手がライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、5番手がザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)、6番手がコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)……と見て行くと、昨日の予選でパフォーマンスを発揮できていなかったアンドレッティ軍団、ペンスキー勢がセッティングを向上させたかにも見えるが、ヴィーチは一度だけだったが、またコースから飛び出していたし、ペンスキーもシモン・パジェノーこそ10番手だったものの、ウィル・パワーは15番手と後方に埋もれていた。

佐藤琢磨は8番手タイムでトップ10内キープ
一方ディクソン、ヒンチクリフは13、14位に



Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 最速だったレイホールはフレッシュ・タイヤ使用だったと言うし、昨日の予選トップ6をチェックするとレイホール以外でトップ10に入れたのが佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だけ=8番手。3レース連続で予選ファイナルに進み、開幕2レースとも優勝争いをして来ているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が13番手で、ジェイムズ・ヒンチクリフ(アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は14番手。セバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)とスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)に至っては18、19番手とほとんど最後尾だった。彼らのマシンがコンディションにまるで合っていなかったのか、周回数を多くこなしたタイヤでの走行となっていただけなのか……。

「風向きが昨日と大きく違っていた」と語る佐藤琢磨
「グレアムのデータを見たセッティングを決めます」

 
 琢磨はウォーム・アップの後、「あんまり良くなかった。コンディションとしては風向きが昨日とは大きく違っていた」と話し、「でも、セッティングは昨日のものからあまりいじりたくはない。ニュー・タイヤ投入だったけどトップ・タイムだったグレアムのデータも見て、レースに向けたセッティングは決めます」と続けた。
 悪いと言いながらも8番時計だった琢磨陣営。チームメイトはトップ・タイムだったし、実はRLLのマシン、決して悪くないのかもしれない。簡単に楽観視はできないが。決勝のスタートは午後3時が予定されていて、その時間帯の降雨確率は15パーセントとの予報。今日は雨雲の到来が早くなったり……しないことを期待したい。

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