2019年4月13日土曜日

2019 INDYCAR レポート R4 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロングビーチ Day1 プラクティス2:スコット・ディクソンがトップ・タイムをマークし初日の首位に

午後のセッションでタイムアップを果たし、初日トータルでディクソンがトップに Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大
やや肌寒い中で始まったセッション2
全車ブラック・タイヤで前半を走行

   午後になって空は快晴に。気温はさほど上がらず、海辺ならではの風もあってアキュラ・グラン・プリ・オヴ・ロングビーチのプラクティス2はやや肌寒いコンディションだった。
 朝のプラクティス1が気温16~17℃、路面温度26~31℃だったのに対して、午後のプラクティス2は気温19~21℃、路面44~45℃となっていた。
 全車がハード・コンパウンドのブラック・タイヤで走行を始め、ソフト・コンパウンドのレッド・タイヤにスイッチしたのはセッション半ば、マテウス・レイスト(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)がストップしたことで出されたレッド・フラッグの後からだった。




Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
  ブラック・タイヤではジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)がトップ・タイムとなる1分08秒3907を出していた。2番手はプラクティス1でトップだったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の1分08秒4208。3番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)の1分08秒7901。この3人のタイム差は0.0731秒という小ささだった。4番手以下にはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・ウィズ・マルコ・アンド・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)、ジェイムズ・ヒンチクリフ(アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)、コルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング/ホンダ)がつけ、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)は1分08秒9620とプラクティス1の自己ベストを更新していたが、ポジションは11番手だった。

 残り17分ほどでグリーン・フラッグ。ブラックでの走行が5分ほど続いたところでニューガーデンがレッドでの走行の口火を切った。そしてアタック1ラップ目、彼は1分07秒9648でトップに躍り出た。続けてもう1ラップのアタック。しかし、2周目は1分08秒26423まで大幅ダウン。ピットに戻った。
 次にレッドで好タイムを出したのはローゼンクヴィスト。1分07秒8867でニューガーデンを上回ってトップに立った。しかし、すぐさま今度はハンター-レイが1分07秒8434でトップを奪う。
 昨年度ロング・ビーチ・ウィナーのロッシは1分08秒0810で4番手へ。それをルーキーのパト・オーワード(カーリン/シヴォレー)が1分08秒0303で上回った。メキシコ出身ルーキーは最終的に5番手にとなった。

 レッドでのアタック開始が最後に誓ったディクソンは、最初のラップで1分07秒9539を出して3番手に食い込み、連続アタックした次周に1分07秒7940でトップに躍り出た。彼は更に走り続け、3ラップ目も1分08秒1521を出していた。
 ディクソンがプラクティス2、そして今日のトップ・タイム・ホルダーとなり、セッション2番手で今日の2番手はハンター-レイ、3番手はローゼンクヴィストとなった。ホンダの1-2-3だ。

 4番手でシヴォレーのトップになったのはニューガーデン。次がオーワード。6、7番手はホンダ・エンジンを使うロッシとレイホール。8番手はパジェノーで、9、10番手はヒンチクリフとアンドレッティだった。

 琢磨はレッドでのアタック1ラップ目に1分08秒6274をマーク。自己ベストをレッドで書き換えることにはなったが、その時点でのポジションは14番手。最終的には17番手でセッションを終えた。

 ディクソンは、「自分もチームメイトも良い1日を過ごせた。このコースで僕らのチームはいつもマシンをコンペティティヴ。走り始めからマシンが速いというところがポイントだで、そこにはエンジニアやクルーたちの多大な努力が注ぎ込まれている。チームメイトのフェリックスはいい仕事をしている。ルーキーは1セット多くタイヤを使えるルールだが、それを彼は最大限活用できている。マシンのセッティングは良いので、あとはそれをどこまで乗り易いものに仕上げられるかだと思う」と彼は語った。
 2番手のハンター-レイは、「去年のロング・ビーチでの我々は強力で、今年もイニシャル・セッティングは上々だった。そこから色々なセッティングの取捨選択をこの2セッションで行なって来ている。ストリート・レースが難しいのは路面のコンディション変化を予測し、ついて行かないとならないところ。今日の自分たちは良い走行初日とできていた」と話した。



Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大


 琢磨は悔しさを滲まさせた表情で、「セッティングを変えて行ったけれど良く無かった。マシンが暴れるようになっていた。レッド・タイヤでのマシンはその点が改善されていたが、そこに行くまでに多くの時間を費やし過ぎていた」とコメント。優勝翌週、それも一度勝ったことのあるコースだが、期待に反してマシン作りで苦労を強いられている。
以上

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