2020年1月19日日曜日

2020 INDYCAR ニュース 1月20日:ペンスキー、最初の一手はNASCARで

インディアナポリスでのNASCAR主催レースが追加に 

 ペンスキーCorp.がインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)NTTインディーカー・シリーズ、IMSプロダクションの新オーナーとなったが、彼らの最初の一手は”NASCARエクスフィニティ・シリーズの2020年の公式戦をインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催というものにになった。トップ・カテゴリーであるモンスター・エナジー・NASCARカップ・シリーズが全長2.5マイルのスピードウェイでシリーズ戦の決勝を行う前、サポート・イヴェントとしてロードコースでのレースが繰り広げられることになった。レースのスポンサーにはペンゾイルがつく。
 新体制最初のビッグ・ニュースがインディーカー関連でなかったのは残念な気もするが、7月のNASCARレースをもう一段盛り上げるためにエクスフィニティ・シリーズのレース開催はプラスに働くだろう。テレビ局にとっても、ロジスティックの面からも同週末に2レース放映できるメリットは大きい。



マーカス・エリクソンにチョコレートのスポンサー

 F1からインディーカーへと昨年やって来たマーカス・エリクソンはデビュー年をシュミット・ピーターソン・モータースポーツで走って最高位が2位(デトロイト/レース2)。ランキング17位だった。2シーズン目となる2020年はチップ・ガナッシ・レーシングからの参戦に変わるが、彼の乗るカー・ナンバー8のマシンは母国スウェーデンのチョコレート・ブランド=ハスキーのスポンサー・カラーで彩られるとの発表がなされた。

ジェイムズ・ヒンチクリフがMGRインディーカーGPとインディー500に出場

 シュミット・ピーターソン・レーシングがマクラーレンとジョイントしたことでシートを失ったジェイムズ・ヒンチクリフ(インディーカー通算6/カナダ出身/33)がスポンサーを見つけ、インディアナポリスで5月に行なわれる2レース=MGRインディーカーGPとインディー500に出場することになった。しかし、どこのチームで走るのかはまだ明らかにされていない。本人はホンダ・エンジンを使うチームを希望しているようで、上記2レースの他にも地元のトロントでのレースなど、更に参戦数を増やしたい意向だということだが・・・。


スコット・マクロフリンがチーム・ペンスキーからインディーカーにデビューか?

 114日にセブリングのショート・コース(全長1.7マイル)で初めてのインディーカーのテストを行なったのは20182019年オーストラリア・スーパーカーズ・チャンピオンシップ王者のスコット・マクロフリン(ニュー・ジーランド出身/26歳)だった。昨年度インディー・ライツ・チャンピオンのオリヴァー・アスキューと2018年インディー・ライツ・チャンピオンのパトリシオ・オーワード(共にアロー・マクラーレンSP)2019年に同シリーズ・ランキング2位だったライナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)、2013年インディー・ライツ・チャンピオンで今年久しぶりにインディーカー・シリーズに複数戦出場予定のセイジ・カラム(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)とコースをシェア。トップはヴィーケイの52.3秒で、2番手はアスキューの52.8秒。マクロフリンのベストはまったくの初搭乗としてはまずまずの53.3秒だった。しかも、コース・オフはゼロ。マシンにダメージを与えることもなかった。

 オーストラリアのV8エンジン搭載GTシリーズで2年連続チャンピオンとなったマクロフリン(フォード・マスタング搭乗で)。彼が走っていたのはチーム・ペンスキーがオーストラリアの名門ディック・ジョーダン・レーシングとジョイントしたチーム=DJRチーム・ペンスキー。タイトル連覇に加えてシリーズ最大イベントであるバサースト1000優勝も果たしたことでボーナス的にインディーカー・テストのチャンスが与えられた・・・と思われていたが、マクロフリンが今シーズン中にもインディーカーのレースに参戦することが実は検討がされているという。初テストを終えた彼には、21112日に行なわれる合同プレシーズン・テストにも参加する可能性も出て来た。2020年もスーパーカーズ・チャンピオンシップ出場が決まっている彼は、COTAでのシリーズ第4戦には出場できないものの、5月にインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで行なわれるインディーカーGPならスケジュールがバッティングしない。

 チーム・ペンスキーは去年もCOTAでのテストにレギュラー3台+1台の4台をエントリーさせていた。インディー500とインディーカーGPに出場するエリオ・カストロネヴェスを走らせ、マシンへの習熟をさせると同時に1台分多いテスト・データを収集していた。カストロネヴェスはフル・シーズン・エントリーを止めてからもインディーカーGPへの出場を続けて来たが、それが今年はマクロフリンにとって変わられるかもしれない。もちろん、カストロネヴェスはインディー500には今年も出場する。
以上

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