2020年3月27日金曜日

2020 INDYCAR ニュース 3月27日:インディー500が8月に延期

3か月遅れてインディー500は真夏へ

 インディーカーが今年のインディー500の延期を発表した。アメリカでは新型コロナウィルスが現在猛威を振るっている。
 5月24日に予定されていた決勝は、8月23日に開催されるスケジュールに変わった。
 インディー500というイベントは、1990年代半ばまではフルに1ヶ月をかけて行なれていたが、IRLとCARTへの分裂をきっかけにレースの参戦費抑制が進められるようになり、プラクティス日数はどんどん減少。一昨年から昨年にかけてでも、プラクティス開始は月曜から火曜へと1日遅れた=丸1日減らされた。それが今年は、更に1日遅い水曜からのスタートになるのだという。


プラクティスは3日に短縮
予選終了後の月曜のプラクティスもなしに


 2週末だったインディー500の予選が1週末に凝縮されて久しいが、そちらは今年も変わらず。ただし、その前に走行できる日数は3日間という短さに。おそらくこれは来年以降も保たれるだろう。
 予選終了後の月曜に開催されていたプラクティスは、前の週がどうしても予選重視とならざるを得ないため、レース・モードでの確認作業が集団走行でも行えるとエントラントには好評だった。しかし、今年はそれがどうやら無しにされるらしい。ファイナル・プラクティス=カーブ・デイは金曜日で変更なし(伝統的には木曜日だったが)。この日にピット・ストップ・コンテスト、インディー・ライツの100マイル・レースも行なわれ、土曜日はパブリック・ドライバーズ・ミーティングとサイン会。パレードに関する言及は公式発表にはなかった。

インディー500の移動に伴い3イベントが日程変更に

 第104回目の開催となるインディー500の日程を移動、2連続の週末を確保するために、三つのイベントがリスケジュールされた。これはロジャー・ペンスキーの新体制ならでは、ではないだろうか。ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースでのHondaインディー200は8月16日決勝の予定だったが、8月9日(日)へと1週末繰り上げられ、ワールドワイド・テクノロジー・レースウェイ・アット・ゲイトウェイでのボマリート・オートモーティヴ・グループ500は8月22日決勝が8月30日決勝と1週繰り下げられた。そして、ポートランド・インターナショナル・レースウェイでのグラン・プリ・オヴ・ポートランドも1週遅れての9月13日決勝。ミッド・オハイオから4週連続レースのあとに西海岸まで一気に移動……はキツ過ぎるので、この日程変更は仕方がないだろう。

GMRグランプリはNASCARとの同時開催!

歴史的スーパーイベントに

 スケジュール変更によって今年の開幕戦になることとなっていたGMRグラン・プリ(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ/ロードコース)は、5月9日の決勝を断念し、7月4日(土)に行なわれることとなった。これはNASCARのビッグ・イベント=ブリックヤード400の決勝前日の開催という意味だ。未曾有のパンデミックは、NASCARとインディーカーの同一週・同一サーキットでの開催という歴史的イベントを生み出すことにもなる。ここにもペンスキーの新リーダーシップがその調整力と行動力の高さを発揮している。

 まだウィルス騒ぎの鎮静化がいつなされるのかは想像もつかない。今回、インディアナポリスで5月に予定されていた2レースのスケジュールが変更がされ、とりあえずはシーズン開幕が5月30、31日決勝のデトロイトGP=ダブルへダーとなった。しかし、このイヴェントの延期がアナウンスされる可能性は高い……と見るのが現実的ではないだろうか。
以上

1 件のコメント:

  1. インディGPとインディ500は予定通り開催して欲しいなぁ。インディとNASCARのダブルヘッダー、の実現に期待しています。NASCARのマーティンズビルは厳しいと思う。メモリアルデーウィークエンドのコカ・コーラ600も。

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