2020年6月27日土曜日

2020 INDYCARレポート 6月26日:インディーカーが根負け? ロード・アメリカが観客ありに


厳重な感染防止対策のもと、第2戦から観客入場へ

 ついにインディーカーが発表した。79日~12日にロード・アメリカで開催されるREVグループ・グラン・プリ・プレゼンテッド・バイ・アメリカン・メディカル・レスポンス=ダブルヘッダーには、2020年シーズンで初となるファンをサーキットに迎え入れてのレースになる。


ファンのパドックへの入場は禁止!

 インディーカーとロード・アメリカは公衆衛生当局、医療専門家、地元、州、連邦当局の指導を受け、サーキットを訪れるファン全員に安全なソーシャル・ディスタンスの保持することを求め、衛生と安全のための予防策を提供する。すべての観客はパーキングに入る前に非接触での検温がなされ、フェイス・マスクと手の消毒剤が配られる。ファンはインディーカーのパドックに今年のレース・ウィークエンド中は入ることができない。入れるのはレース関係者のみに限られる。

 インディーカーとロード・アメリカは、ファンには常にソーシャル・ディスタンスを保つよう要請し、それができない状況ではマスクの着用を勧める。施設内はこれまで以上に清掃が徹底され、消毒ステーションも数多く設置される。ゲートで係員と接触せず、より簡単に入場ができるよう、自宅でチケットを印刷することもサーキット側は勧めている。

 ゲート・オープンは午前7時。レースは雨でも晴れでも開催される。また、16歳以下のファンは大人の有料入場者と一緒であれば無料。
 現役の救急隊員も入場無料。法執行機関、消防、救急隊員、救急医療技術者を含む救急隊員も、有効な身分証明書を提示すれば入場無料。

ロード・アメリカの積極姿勢が後押しに

 ロード・アメリカは、シリーズ初の観客入りレースを目指してはいなかったかもしれないが、ファンを入れての開催にすることには最初から積極的だった。ウィスコンシン州も知事が発表したステイ・ホームの延長を州の最高裁判所が違法と判定。ビジネス再開=正常化にかなり前のめりだった。こうした地元の後押しも受け、ロード・アメリカはイベントを“プレゼンテッド・バイ・アメリカン・メディカル・レスポンスとして、その上に“初期対応者への賛辞というキャッチ・フレーズまでつけ、インディーカーに観客動員を許可してもらおうと大プッシュ。先週末にはファンを入れてのアマチュア・イベントを開催し、成功させて外堀を埋めた。インディーカーは押し切られた形だ。
 ウィスコンシン州では、上記の発表がなされる前日の624日に432人の新感染者が見つかり、25日はそれより更に多い464人の感染が報告された。レイシーン、グリーン・ベイ、ケノーシャと、ロード・アメリカからさほど遠くないエリアで感染増となっている点は気がかりだ。

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