2021年8月14日土曜日

2021 INDYCARレポート R12 ビッグ・マシン・スパイクド・クーラー・グランプリDay1 プラクティス1:出場28台。プラクティス1はアレックス・パロウがトップ・タイム

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ノンレギュラー・ドライバー4台出走
今シーズン最多の28台がエントリー


 インディアナポリスでのロードレース#2には28台と、インディー500以外では今シーズン最多のエントリーがなされている。先週のナッシュビルでの27台を1台上回った。
 今年のインディー500ウィナー、エリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)がナッシュヴィルに続いての出場=今年3レース目に出走する。
 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのカー・ナンバー45に乗ってインディーカー・デビューを果たすのは、F2に出場中のデンマーク出身の20歳、のクリスチャン・ルンドガールド(既報)。

凝ったカラーリングで登場したRCエナーソン Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

 2016年と2019年の2シーズンに合計4レースに出場した経験を持つRC・エナーソン(トップ・ガン・レーシング)は、今年のインディー500で予選を通過できなかったが、その時と同じトップ・ガン・レーシングからの出場で、チームとしてのシリーズ・デビューが今週末に果たされる予定だ。
 ノン・レギュラーの4人目は、今年デビューして、2レースに出場してきたコウディー・ウェアー(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)。

RLLからインディーカーに初出走するルンドガールド。プラクティス1は順調な滑り出し Photo:INDYCAR(Joe Skibinski) クリックして拡大

供給タイヤは5月のレースと同スペック

 インディーでの今年2回目のレースということで、プラクティスは予選前には1回しか行われない。ただし、セッションは1時間と長め。レッド・タイヤは通常と同じく4セットが供給され、全チームがプラクティス1の終盤にタイヤのパフォーマンスと自分たちのセットアップのチェックを行っていた。
 タイヤはブラック、レッドともに5月のインディーでのレースと同スペック。5月の予選時のコンディションは気温が21℃で路面温度が42℃だったが、今日は気温が27℃と5月より高かったのに、曇り空のせいもあって路面は37℃と5月より低くなっていた。

パロウ、ヴィーケイ、オーワードの若手3人がトップ3に

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 プラクティスのトップはポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)。タイムは1分10秒8839。5月のレースでパロウは予選4位から3位フィニッシュしている。
 2番手は5月に予選7位からキャリア初優勝を飾ったリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)の1分10秒9062。パロウとの差は0.0223秒という小ささだった。
 3番手はパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)。トップとは0.0428秒差の1分10秒927を彼記録した。5月のGMRグラン・プリでのマクラーレン勢はパフォーマンスが悪かった。予選はフェリックス・ローゼンクヴィストが13位で、オーワードが18位。決勝もオーワードが15位で、ローゼンクヴィストが17位。「あの後のテストなどで、インディーのようなコースでのセッティング向上のヒントを見つけた」と話していた彼は、その言葉通りに上々のスタートを切った。
 トップ3は今シーズンに初勝利を挙げたスペイン、メキシコ、オランダ出身の若手が占め、4番手はこのところ予選で上位につけることが確実に増えているジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング)だった。インディーのロードコースを得意としている彼は1分10秒9397をマーク。イングランド出身ドライヴァーは未だ勝利を挙げていないが、今週末はそのチャンスだ。
 プラクティス1ではトップ5までが1分10秒台に入っていた。なお、セッション上位のタイムはすべてレッド・タイヤ装着で記録されていた。

ニューガーデン、パワーが5,6番手に
今回インディーカー・デビューのルンドガールドは7番手に

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 5番手がジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。1分11秒0850を最終ラップで出した彼がアメリカ勢のトップ。6番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の1分11秒1113。
 7番手は今回がデビュー戦のクリスチャン・ルンドガールド(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。レッド・タイヤでの走行をみんなより少し早めにスタートした彼は、1分11秒1412をマークした。トップとの差は0.2573秒。すぐ後ろの8番手だったグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が、トップからコンマ3秒以内に入っていた。

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佐藤琢磨は1分12秒0270がベストで、ポジションは23番手だった。
 9番手はナッシュヴィルで優勝(キャリア2勝目)したばかりのマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。タイムは1分11秒2854。
 そして、10番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)=1分11秒2972。
 コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)はセッション終盤にコース上でストップ。レッドでのアタックをフルに行えていないため、結果は26番手。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)はトップと0.4228秒差の11番手だった。
 5月にここでポール・ポジションを獲得しているロマイン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は、ブラックでは最速の一人だったが、レッドでの伸びが小さく、ベストは1分11秒3919止まり。ポジションは13番手に止まった。
 ポイント2番手で7度目のシリーズ・タイトル獲得に意欲を燃やしているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、1分11秒4858のベストで15番手だった。
 このセッションで最も多くのラップをこなしたのはルーキーのルンドガールドで、27周。26周を走ったのが、同じくルーキーのスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)と、ダルトン・ケレット(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。出場28台のうちの5人が20周未満で、その中でも最も少なかったのがハーヴィーチ、ロッシ、ハータの16周だった。琢磨は22周。
以上

 

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