2021年8月21日土曜日

2021 INDYCARレースプレビュー R13 ボマリート・オートモーティブ・グループ500:ゲイトウェイには24台がエントリー

久々のオーヴァルレースにカーペンター、カナーンが出走

 ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(ゲイトウェイ)で今週末に行われるレース=2021年NTTインディーカー・シリーズ第13戦には24台がエントリーしている。先週のインディアナポリスには28台が集まったが、エリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのカー・ナンバー45、コーディー・ウェア(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)、RC・エナーソン(トップ・ガン・レーシング)がゲイトウェイに来ていない。
 エド・カーペンター・レーシングのカー・ナンバー20にはコナー・デイリーではなく、チーム・オーナーのエド・カーペンターが乗り、チップ・ガナッシ・レーシングのカー・ナンバー48にはジミー・ジョンソンではなく、トニー・カナーンが搭乗する。そして、カーリンのマシンにはマックス・チルトンではなく、デイリーが乗る。



1デイレース! だが雨の確率は40%以上……

 今週末のレースは、なんと1デイ。明日の土曜日にプラクティス1回、予選、決勝のすべてを行う。参戦チームの経費が節減できること、依然としてCOVID-19パンデミック下であること……などからのスケジューリングというが、1デイはトップ・カテゴリーのモータースポーツ・イヴェントに相応しくない。そして、1デイという日程にしたにも関わらず、雨の影響で2デイになってしまう可能性がある。明日の日中の降雨確率は40%以上という予報。夕方からは曇り空となるようなのだが……。

昨年のダブルヘダーではディクソン、ニューガーデンが優勝

 ゲイトウェイは昨シーズンはダブルヘダーとされ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が優勝した。2019年のウィナーは佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)で、2018年はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、2017年はニューガーデンが勝った。
 昨年の予選では、レース1ではパワーがポール・ポジションを獲得し、レース2のPPは琢磨のものとなった。2019年のPPはニューガーデン。2018年はディクソン(ポイント)。そして、2017年はパワーがPPだった。

オーワードもゲイトウェイとの相性は良好!

 昨年のウィナー2人が勝てなかったレースでどうだったのかというと、ディクソンはレース2で5位、ニューガーデンはレース1で12位だった。パフォーマンスが良かったのはパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)で、レース1で3位、レース2で2位と勝てこそしなかったが、ダブルヘダー2戦両方で表彰台に上った唯一のドライヴァーとなった。先週のインディアナポリス/ロードコースでアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)とのポイント差を一気に詰め、ランキング2番手に浮上した彼にとって、今週末は初のインディーカー・タイトルへと近づく大きなチャンスだと言える。

全戦の挽回を狙うパロウ、エンジン交換で6グリッド降格
一昨年ウイナーの佐藤琢磨もシーズン初勝利のチャンス


 昨年がデビュー・イヤーだったパロウは、初めてのゲイトウェイでレース1が15位、レース2が12位というリザルトを得るにとどまっている。今年は2シーズン目である上にトップ・チームのガナッシからの出場なので、パフォーマンスは昨年より良いと考えられるが、どうなるか。彼は先週のインディアナポリスでエンジン・トラブル発生により27位と、自身にとってシーズン最悪の結果を記録。今週も規定数以上のエンジン交換を行ったことに対するペナルティとして予選順位から6つグリッドを降格される。オーヴァルなのでその影響はロードコースより小さいだろうが、中団から後方のグリッドからのスタートだとアクシデントに巻き込まれるリスクは高まる。
 2019年ウィナーの琢磨は昨年、レース1で2位、レース2で9位と好結果を残している。今シーズン初の優勝、あるいは表彰台が期待される。


2022年、インディーカー・シリーズはまたアイオワへ

 全長1.25マイルのゲイトウェイでのレース・ウィークエンドを前に、”2022年にアイオワ・スピードウェイでのダブルヘダー開催”をインディーカーが発表した。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのスポンサーとなっているスーパーマーケット・チェインのハイ・ヴィーが、両レースのスポンサーとして複数年契約を結んだ。ハイ・バンクのショート・オーヴァル=全長0.875マイルのカレンダー復帰はシリーズにとってグッド・ニュースだ。

 今年のNTTインディーカー・シリーズはオーヴァルでのレース数が4戦と少なかった。テキサスのダブルヘダー、インディアナポリス500マイル、そしてゲイトウェイだけだったのだ。来年はそこにアイオワでのダブルヘダーがプラスされる。他が今年と変わらずの開催となるなら、オーヴァルが年間6レースに増える。カナダのトロントでのストリート・レースへの遠征可能となってカレンダーに復活し、今シーズンのレースが変わらず開催されることとなれば、2022年シーズンのレース数は19戦になる。

以上

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