2011年9月18日日曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント86 第15戦 インディ ジャパン ザ ファイナル Day3 決勝「最後のリスタートのチャンスをつかめなかったことが悔しいです。今日は目指すところまで行けませんでした。応援してくれているファンのみんなのために、もうちょっと良いところを見せたかったですが、最後のインディ ジャパン、難しい中でゴールまで走り切れたことは良かったかなと思います」

Photo:INDYCAR(LAT)
第15戦 インディ ジャパン ザ ファイナル
2011 IZOD INDYCAR SERIES Round15 INDY JAPAN THE FINAL

栃木県 ツインリンクもてぎロードコース
コースタイプ:ロードコース
全長:4.801㎞×63周

Day3 9月18日
決勝 10位 1時間56分51秒1294(10秒1187遅れ) 63周完走

最初のスティントでオリベイラと接触

 予選10位からスタートした佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は、ユーズドレッドを装着してスターティング・グリッドについた。周りは、琢磨の目の前のマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)を除いて、全員がフレッシュレッドを履いていた。アンドレッティはフレッシュブラックでスタートを切った。
 琢磨とKVレーシングの読みはほぼ当たっていた。ライバルたちがフレッシュレッドを最初に使う作戦なら、自分たちは何とかユーズドレッドでそこに喰らいついて行き、レースの中盤か終盤にフレッシュレッドを使って勝負に出たいと考えたのだ。
 しかし、最初のスティントが終わろうという頃に琢磨は想定外の事態に陥った。今回が初めてのインディーカー・レースだったフォーミュラ・ニッポン・チャンピオンのジョアオ・パウロ・デ・オオリベイラがヘアピン入り口で強引にインへと飛び込んで来て、コーナーを曲がり切れずに琢磨をコース外に押し出し、彼自身も飛び出したのだ。
 琢磨はグラベルベッドでレース終了とはならなかったが、順位は16位までダウンした。そこからのポジションアップはなかなか難しかったが、最後のリスタートは7位で迎えた。
 グリーン・フラッグ・・・全力での加速……前を行くチームメイトのEJ・ビソをパス……と琢磨は猛チャージを仕掛けたが、ターン1でビソと接触し、今度はコースのイン側へと飛び出した。ここでもスタックはせずに済んだが、順位は11位へとダウン。この後にエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が黄旗区間追い越しのペナルティで降格され、琢磨は2回目のインディ ジャパンで10位フィニッシュという結果となった。レース直後、琢磨はピットで語った。


「最後の接触がすごく残念」


Jack Amano(以下――):10位でのゴールとなりました。今の感想は?

佐藤琢磨:最後が残念でした。リスタートでEJの前にいたタグリアーニの真後ろまで行けていたのに、無意味な接触があった。それが残念。まぁ、その前に、もうレースの前半だったけど、JPが僕の内側に入って来て、十分にスペースをあげてたのに外側にはらんで来て2台でヘアピンで外に出てしまった。あれで大きくポジションを落としましたよね。あそこで今日はすべて決まっちゃったような感じはありました。それでも少しずつ順位を戻して行って最後のリスタートになったわけだけど、1コーナーに行くまではすごく良かった。それが結果に繋がらなかったのがすごく残念です。

――最後のリスタートは、大きく順位を上げるチャンスと考えていたんですよね?

佐藤琢磨:そうですね。あのリスタートはうまく行ってました。EJの前に出て、タグリアーニと一瞬並びかけてました。でも、1コーナーに向けてはバック・オフして、タグの真後ろにつけてキッチリと回るつもりだったんだけど、そこで非常に残念な、EJと接触というカタチになった。ベストのチャンスを摑めなかった。そこが悔しい。

――本当に多くのファンが集まってくれたレースになっていましたね。

佐藤琢磨:自分としては精一杯走りました。でも、今日は目指すところまで行けなかった。応援してくれているファンのみんなのために、もうちょっと良いところを見せたかったんだけど、最後のインディ ジャパン、難しい中でゴールまで走り切れたことは良かったかなと思います。残り2戦、全力で戦います。

琢磨選手のコメントは、会見でのものなどなど、明日さらに盛りだくさんでお届けします。

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