2011年9月18日日曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース 第15戦 インディ ジャパン ザ ファイナル Day3 決勝 武藤英紀コメント 「あのフルコースコーションがなければどうなっていたのかな、というのはあります。苦しい展開になりましたが、お客さんにも支えられて最後まで本気で走りきることができました」

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
不運で潰えた3ストップ作戦

 予選22位だった武藤英紀(AFS/サム・シュミット・モータースポーツ)は、スタート前から3ストップ作戦で行くことを決めていた。その作戦は見事に当たったかと思われたが、レースコントロールの不可解なタイミングでのフルコースコーション提示によってチャンスを潰されてしまった。最終コーナー付近のランオフエリアにマシンがストップした時、すぐさまイエローを出さず、トップグループがピット作業を終えたタイミングでフルコースコーションになったのだ。
 そのタイミングで武藤は2回目のピットに向かってしまった。武藤のすぐ後ろを走っていたドライバーは7位までポジションを上げたというのに、武藤は25位まで順位を下げ、そこからもう一度追い上げなくてはならなくなった。


ペースがよかっただけに悔しい

――決勝用のマシン、なかなか良かったのでは?

武藤英紀:そこそこ良かったと思いますよ。

――スタートしてすぐのピットストップの後、トップグループと同じペースで走れてた。

武藤英紀:そうでした。チームの作戦が良かった。そう感じてました。マシンを良いものに仕上げられたという点では、やったという思いもありましたね。

――それにしても、あのイエローのタイミングはひど過ぎましたね。

武藤英紀:ホントですよ。あのフルコースコーションが出てなかったら、どうなってたのかな? っていうのはある。もっと前まで行けてたなっていうのが。

――悪意さえ感ずるタイミングでしたね、あのイエローは。トップグループのレース展開を配慮して他は考えず、ある意味では安全面さえ無視していたと思います。

武藤英紀:あの後も自分たちのペースは良かったと思うんですよ。でも、オーバーテイクはとても難しかった。

――チームの作戦は良かったと思ったんですけどね。

武藤英紀:あの作戦はホントに決まってた。でも、ちょうどピットインした時、直前にピットレーンがクローズになって、ピットで作業できなかった。稼いだマージンを全部吐き出しちゃいましたよね。

――スポット参戦だったけど、インディーカーのレースはエキサイティングでしたか?

武藤英紀:今週末はアップダウンが随分とあったけど、やっぱりいいですね、インディーカー。この感じを味わうと、また戻りたいと思います。

――今年もファンが多かったですね?

武藤英紀:本当にありがたいことです。今年がインディジャパン、最後だなんて信じられないですよね。最後、自分は19位とかを走ってたけれど、1周々々を噛み締めるように走ってました。一度は走ってて諦めかけたけど、これだけファンの人が来てくれているんだからって、最後まで本気で走りました。

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