2012年5月24日木曜日

2012 IZOD INDYCARシリーズ インサイド情報&ニュース:5月23日 インディー500決勝でのロータスの特別扱いはナシに

全エンジンのブーストは規定の130kPaに
 予選が終わり、決勝が行われる前に、インディーカーが今年のレースに関するルールの発表を行った。それは、「ブースト圧は既定の130kPaに留める」というもの。「この日曜日に開催されるインディアナポリス500で使用されるエンジンのターボ圧は、すべて130kPaとする」というのだ。
 「幾つもの対策を検討し、エンジンマニュファクチャラーとも協議した結果、競技の面からも、安全性の面からも、現行のスーパー・スピードウェイ用ブーストレベルをロータスエンジンを使うエントラントにおいても維持するのが一番良いという結論に至りました」とインディーカーの技術担当副社長であるウィル・フィリップスはコメントした。「現時点では、レースの全行程でエンジンに既定以上に高いブースト圧を保たせることに関して、我々が完全に把握していない要素がまだ数多く存在しているので、さらなる調査が必要です。シーズンを始める際に、6月18日まではレギュレーション改訂は行わない、と自ら決めました。その時間枠を守ることとします」。

ロータスユーザーは105%ルールをクリアできるのか?
 インディーカーの競技担当・新社長のボー・バーフィールドも、「安全性という見地から、レース中の各マシンのスピードを注視して行くつもりです。走行しているすべてのマシンが、トップ集団のラップタイムの105パーセント以内を保つように」と、レースの運営面からのコメントも行った。
 パワーが出せていないロータスは、決勝でも予選用ブーストでオーケー、という話はナシになったということ。「予選用ブーストありでも6mphは遅いぐらいと思う」とロータス・HVMレーシングのシモーナ・デ・シルベストロは言っていた。大幅に遅いマシンの存在はレースを危険にする。それを回避するためにロータス・ユーザーには高ブーストを……ということだったが、万が一それで優勝されてしまったら、ルール通りに戦っているシボレーやホンダに面目が立たない、ということだ。
 ロータス勢は、スタートしてすぐに黒旗を出され、今年のレースからは御引き取りをお願いします、となるかもしれない。

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