2013年1月6日日曜日

2012-13 INDYCAR オフシーズン情報 1月4日 バリケロ、やっぱりブラジルでストックカー参戦に

2013年、シュミット・ハミルトン・レーシングの
バリケロ、パジェノーの強力な布陣は幻に

 ルーベンス・バリケロのインディーカー参戦は、とりあえずはたった1年で終わってしまうことに決まった。噂の通り、2013年の彼は母国ブラジルで人気のストックカーV8シリーズにフル出場する。彼が乗るマシンはプジョー。来年以降、またインディーカーに戻って来てくれることを期待しよう。それにしても惜しまれるのは、彼のシュミット・ハミルトン・モータースポーツからの参戦が御破算になったこと。シモン・パジェノーとのコンビなら、両ドライバーともにキャリア初勝利を飾る可能性も期待もあったというのに……。
 バリケロほどのドライバーでも資金持ち込みでなければ良いシートを確保できない。厳しい現実が今のインディーカーにはある。「そこまでして無理に……」と元F1スターが考えたとしても仕方が無い。「家族のそばに居ながらレースができるなんてすごいこと!」とバリケロは2013年シーズンを楽しみにしている。
 バリケロがインディーカーで成功しなかったのは、チーム選びで失敗したから。子供時代からの友人=トニー・カナーンが熱烈勧誘、KVレーシング・テクノロジー首脳陣を説得して2012年シーズン開幕直前にチーム入りが決定。しかし、バリケロ加入が決まる前にKVRTの主要メンバーはすでにカナーンをサポートするよう配されていた。バリケロは持てる力をフルに発揮できる体制を与えられなかったということ。F1で11勝した実力を持つドライバーでも、インディーカー初年度はベストリザルトが4位、ランキングもガックリの12位だった。

ファイストンのインディーカーへのタイヤ供給契約が延長に

 ファイアストンはIZODインディーカー・シリーズへのタイヤ供給契約を2018年シーズン終了まで延長した。インディーカーのタイヤに関しては、ファイアストン以外へのスイッチが検討されているとの噂が2012年の秋に流れ、当時のインディーカーCEOであったランディー・バーナードの突然の退陣劇へと繋がった。オーバルコースを使った超高速レースのあるインディーカーにおいては、ファイアストンタイヤに対するドライバー及びチームの信頼が絶大で、他ブランドへの移行には反対意見が強い。今回の契約延長は、安全面から見ればグッド・ニュースだ。テキサスのレースのタイトルスポンサーを務めるなど、ファイアストンはこれまでにも多くのプロモーション活動を行ってインディーカーをサポートして来ているが、2013年以降もそれらのサポートを拡充して行く姿勢が期待される。

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